今年2月、偉大な絵本作家、ディック・ブルーナの訃報が世界を駆け巡った。その名は知らずとも、彼の生み出したキャラクターは誰もが一度は目にしたことがあるはず。ミッフィーの名でも知られる「うさこちゃん」だ。誕生して62年、50カ国以上で翻訳され、世界中の子どもたちに愛された「うさこちゃんシリーズ」。その絵本にはブルーナの子どもに対する思いがふんだんに盛り込まれている。そのひとつが、作中、どれを見ても正面を向いているキャラクター。さらに、取り上げるテーマは、「罪」や「死」など、大人にも大切なことを気づかせてくれるメッセージが込められている。そんな絵本の魅力を教えてくれるのが、子どもの本専門店「メリーゴーランド京都」店長の鈴木潤先生。様々な活動を通して絵本のある暮らしの普及に努めている。今回は、鈴木先生が「大人にこそ読んでほしい絵本」を紹介する。
鈴木先生が「大人にこそ読んでほしい」と、最初に取り上げるのは、お金や栄誉を追い求め、“勝ち組”にこだわる、たむらけんじのようなアナタへ贈る絵本。人生における本当の強さとは、本当の幸せとは何なのか?絵本の内容にたむけんは、「さっきまで、仮想通貨について声高に話していた自分が情けない…」と己を振り返る!?
誰しも、カッコイイ大人に憧れるもの。だが、親になれば現実は子育てに悩み、子どもと向き合うことに自信がもてない日々。はたして、親の自分は子供の前でカッコイイ大人でいられるのか?そんなことを考えるアナタに贈る絵本を紹介する。
また、自分らしく生きたいと思いながらも、他人に調子を合わせてしまう人は多い。そんな自分にギモンを感じ、人間関係でストレスを感じながら生きているアナタに、自分らしく生きる勇気を与えてくれる絵本とは…。スタジオでは、一同が「自分らしく生きていいんだ」と思ったきっかけについてトークを展開。
スタジオでは、一同で、“うさこちゃん”のように世界中で愛される絵本のアイデアを考案。自分の子どもに伝えたいメッセージとともにキャラクターを考える。ユニークなキャラクターが次々と飛び出すが、鈴木先生が絵本にできると選んだのは…!?
「ハテナの自由研究」は、たむけんの「第2のキダ・タローは誰だ?“イヤーキャッチ”ソング選手権」。「あ~らよ出前一丁」など、一度聞くだけで耳に残るイヤーキャッチソングの名手キダ・タロー。第2のキダ・タローを発掘すべく、作詞作曲のできる芸人を集め、関西企業のイヤーキャッチソングを作ってもらう。挑戦するのは、“ミュージシャン顔負けの歌ネタ芸人”馬と魚、“音大出身の芸人ナンバーワンピアニスト”さゆり、“五十路を迎えた孤高のギター芸人”しましまんず・池山。3人が披露した曲の中から一番良い曲をキダ・タローと企業の方々が判定する。今回、3人が挑むのは、洋菓子のような和菓子が看板商品の和菓子屋さんと、世界的なカッターナイフメーカーの“イヤーキャッチソング”。想定外のハイレベルな戦いに五十路の池山が大ピンチ!?まさかの失態連発でスタジオの爆笑を誘う!
鈴木潤(メリーゴーランド京都 店長)
三重県の「子どもの本専門店メリーゴーランド」で13年間企画を担当。児童文学や絵本の作家のアトリエ、チルドレンズミュージアムなど海外を歴訪。2007年の京都出店に伴い店長就任、京都に移住。
2009年夏に長男、2013年に次男を出産。雑誌やラジオなどで子どもの本を紹介するなど、子どもの本の普及に力を注いでいる。少林寺拳法弐段。