京都観光のなかでも日本庭園は外国人も含め、人気の高い観光スポット。数々の名園のなかでも特に有名なのが『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星を獲得している詩仙堂の庭園だ。敷き詰められた白石と刈り込まれた植木が美しい庭園だが、実は、庭の魅力を最大限に引き出すための様々な仕掛けが施されている。およそ700年前に創建された南禅寺の方丈庭園の枯山水にも緻密に計算された仕掛けが施されている。そんな、普通に見ていては、中々気づかない京都の庭園の仕掛けを知り尽くすのが、京都在住の庭園デザイナー、烏賀陽百合先生。先頃、ニューヨークのグランドセントラル駅で石庭を作り出し、話題になった。著書では庭園の美しい仕掛けを明かしている烏賀陽先生。「庭園に隠された仕掛けを知ると、庭の見方がもっと面白くなる」という烏賀陽先生が、京都の庭園に潜む美しいミステリーを解き明かす。
かつて、皇族や貴族が多く住んでいた京都は庭園文化の中心地であり、当時から寺院は人気の観光スポットだった。そのため、作る側も出来栄えやエンターテインメント性を競っていたという烏賀陽先生。そんな中から生まれた庭園に秘められた美しい仕掛けを解説する。木津川市の山の中にある浄瑠璃寺は歴史ある古刹。本堂には、平安時代に作られた国宝の「九体阿弥陀如来像」が安置されている。現在は本堂も参拝できるようになったが、もともとは立ち入り禁止で、かつては大きな池越しに参拝するのが習わしだった。だが実際に池越しに拝んでも、建物のひさしが邪魔し、仏像の顔は全く見えない。しかし、目の前にある池に最大のミステリーが隠されていた!また、東山にある南禅寺の塔頭、金地院の庭の中央にある平たい石に秘められたミステリーや、東福寺・光明院の庭全体に散らばる50個近くある石のミステリー、嵐山にある世界遺産、天龍寺の広大な庭園の斜面に存在する不思議な石組のミステリーについて解説する。
また数ある京都の庭園の中で、ひときわ異彩を放つのが、東福寺本坊庭園だ。700年以上の歴史を誇り、日本を代表する禅寺の東福寺。その本坊庭園は「庭園の常識を覆した」ともいわれている。僧侶の住居である方丈を囲む4つの庭。後に昭和を代表する作庭家となる重森三玲が手がけた名庭は、いかにして誕生したのか?様々な制約の中、日本庭園史上初の試みを次々に取り入れた重森の庭造りを紹介する。
スタジオでは、「石には意味や役割がある」という烏賀陽先生が、敷石にまつわるクイズを出題するほか、知る人ぞ知る幻の名庭といわれる黄梅院にまつわるクイズを出題。黄梅院の直中庭は豊臣秀吉が千利休に作らせた庭だが、利休が秀吉を喜ばせるために施した仕掛けとは?
「ハテナの自由研究」は、たむらけんじの「秘密しゃべっちゃいます!?芸能人スペシャル」をお届けする。秘密の暴露か賞金3万円を賭け、一人しりとりにチャレンジする企画。今回は芸能人を対象にスターの秘密を狙う!1人目はタレントの勝俣州和。「魚介」をテーマに1人しりとりをし、1分間に10個答えれば賞金獲得だが、失敗すれば、大物芸能人のまさかの秘密を暴露することになるが、果たして!? 2人目は女優の泉ピン子。なんと、たむけんもビビる昭和の大俳優の秘密を賭け、一人しりとりに挑む!最後は秘密の宝庫、井上公造が墓場まで持っていくほどの秘密を賭け、一人しりとり。スタジオも興味津々の大暴露大会になる!?
烏賀陽百合(庭園デザイナー)
京都生まれ。同志社大学文学部文化史学科卒業。兵庫県立淡路景観園芸学校景観園芸専門課程卒業。カナダ・ナイアガラ園芸学校で3年間園芸、デザインなどを学び、ナイアガラ植物公園の管理、デザインを行う。
イギリス・キューガーデン付属のウェークハースト庭園にてインターンシップを経験。これまで25カ国を旅し、世界中の庭を見てまわる。現在は、京都の庭園めぐりツアーを主催し、日本国内外の人たちに京都の日本庭園を案内。庭の歴史や見方、日本人の価値観などを紹介している。