琵琶湖に向かって傾斜する坂道の途中に建つK家は、築30年、建坪19坪の木造二階建て。依頼者であるご主人は四年前、職場の高校にも近いこの家を買い、夫婦二人で移り住んだ。夫婦二人なら問題の無い広さだが、この家にはある事情が…。実はこの家、他に五人の女子高生が下宿している。彼女たちは全員、高校のバスケットボール部の部員。高校で女子バスケ部の顧問をしているご主人は、県外出身で家から通えない部員を自宅に預かり、下宿させているのだ。三年生のキャプテンをはじめ、二年生が二人、今年の四月に入寮した一年生が二人いる。しかし、集団生活をするには様々な問題が…。それは彼女たちの部屋を見れば一目瞭然。八畳一間で寝起きする一年生と二年生の四人は、なんと、部屋の真ん中に布団干しを十字に置いて、そこに布団をかけて間仕切り代わりにしているのだ。これではプライバシーなどあったものではない。しかも部活の練習で汗をかいた大量の衣類を毎日、皆で洗濯するも、干すスペースが足りず、部屋の中にも洗濯物を干すため、寝ている時に生乾きの臭いや湿気に悩まされている。他にも、全員が順番に入浴すると深夜になってしまう狭い風呂や、毎朝大混雑する洗面台、トイレなど問題は山積み……。
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~雅空間の若き志士~
長谷川 渉
長谷川ワタル建築研究所 代表 / 一級建築士
機能性と和の風情を絶妙なバランスで配し、心和む空間に仕上げる。 研ぎ澄まされた現代的な感性で、古き良き日本建築の格式に、新たな風を吹き込む。
株式会社 杉本工務店
京都市南区