ビフォー:現場検証 この物件が抱える問題とは…

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今回の依頼は、東京都品川区のK家。築56年の木造2階建て。20年前にこの家を買って以来、依頼者はいつの日か心落ち着く温泉旅館のような家に住みたいと夢見てきた。しかし現実は旅館とは真逆の過酷な環境だった……。
一番の問題はその間取り。例えば、依頼者が寝る時、一階の押し入れを開け、なぜかその中へ。押し入れの中には、まるで忍者屋敷の隠し階段のように、二階へと伸びる急階段が。その角度63度。もちろん手で体を支えなければ上れず、踏み場も狭く、かろうじて足先が乗る程度。過去には、足を踏み外し滑り落ちて、床に穴があくなど、今まで何度も危ない思いをした。依頼者は毎日、その危険な急階段で二階へ上がるが、寝床はまだ先。長男の部屋を横切り、奥でスリッパを履き、ドアを開けると、そこはなんと家の外。雨の日は大慌てでカギを開けて、隣のドアから再び家の中へ入る。ようやく辿り着いた部屋が、依頼者の寝室。
こんな不便な間取りの理由は、K家がかつて一階と二階に二世帯ずつ合わせて四世帯のアパートだったため。22年前に家の二階を借りて住み始めたが、その二年後、一階に住んでいた大家が亡くなった際、そのままアパートを買い取り、押入れの中に階段を架けたりしながら、これまでなんとか暮らしてきた。今は、一階は住居用として手を加えているものの、三人家族なのに、2DKの間取りが四つ、今でも三つの台所、四つのトイレ、三つの風呂場が残されたままなのだ。特に風呂場は大家が生前に増築したため扉が三つになり、隙間風だらけで寒いため、お風呂好きの夫婦にも関わらず、この家を買って以来ずっと銭湯に通っている。

アフター:問題解決!家族の幸せを願った「匠」のアイデア

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    この問題を抱えた物件に立ち上がった「匠」

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    ~新しき和の伝承者~
    山崎たいく

    あまね設計 / 一級建築士

    写真:匠

    東京の建築事務所で腕を磨いた後、20代で高知に渡り、伝統建築を学んだ、若干36歳の若き匠だ。目指すは伝統的な技を駆使した時代を超えて住み 継がれる癒しのような空間。

    今回お手伝いいただいた工務店の皆さん

    今回お手伝いいただいた工務店の皆さん

    株式会社 田中工務店

    埼玉県和光市

    写真:工務店  
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