築35年、異様に傾いた家が夫婦を悩ませる「窓が勝手に開く家」を劇的に大改造する。
今回の依頼は神奈川県川崎市のY家。狭い袋小路の一番奥にある、築35年、建坪12坪の木造二階建て。依頼者は、10年前に脱サラし、近所で串揚げ屋さんを始めた男性とその妻。この春、四姉妹の末っ子が就職して家を出て、今は夫婦二人で暮らしている。
この家の問題点は、なんといっても“窓が勝手に開く”ほどの、家の異様な傾き。もともと10坪しかない家だったが、子供が増えたことで28年前に二坪分増築した。その増築した西側が、一階、二階とも傾き、それが原因で窓には大きな隙間が開き、鍵がしっかりかからない。風が強い日には、閉めたはずの窓が、風による振動で鍵が外れ、勝手に開いてしまうのだ。それゆえ戸締りできない状態は、雨風はもちろん防犯上も不安だ。傾きゆえに家のあちこちに問題点が山積み。そんな家で夫婦が普通に生活できるのは、八畳の台所のみ。結婚して家を出た長女と次女は家族を連れ、よく遊びに来るが、夫婦二人なら余裕があっても、三女と四女を合わせて12人みんなが集まると、まさにすし詰め状態。テーブルも小さいため、アイロン台を広げてテーブル代わりに使う始末。せっかく全員顔を揃えても一緒に食卓を囲むことはできず、孫と遊ぶのも台所だけ。もちろん危険な二階にも行かせられない。
異様な傾きなどの問題点を解決し、四姉妹が家族を連れて帰って来ても窮屈にならず、孫が安心して遊び回れる家にしたい。
果たして匠はどうやってリフォームするのか。
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~狭小空間の航海士~
三瓶 満真
有限会社インフィールド/一級建築士
石井工務店
千葉県船橋市