第2回2017.5.26
お気軽エスニック料理!
上田 剛彦
この数週間で日差しが強く感じられます。そろそろ初夏ですね。
暑い日に食べたくなるのが何と言ってもエスニック料理!
今回は簡単でボリュームもあって、しかも本格的(?)なレシピをご紹介します。
20年以上前のことですが、中東・ヨルダンに一人旅をしました。
学生だった僕は、何をするでもなくブラブラと町をうろついては、同じく一人で旅をする仲間を見つけて、食事を共にしていました。
お気に入りだった食堂は2軒。隣同士でまったく同じメニュー。それぞれ名物は「マハシー」というアラブの郷土料理です。指より少し太いくらいのロールキャベツのような見た目でしたが、米も入っていてボリューム満点で、これにローストチキンをつけてもわずか300円ほど。2軒のライバル店は微妙に味付けが違うらしく、片方に行くと次の日はもう片方に行きたくなり、毎日どちらかに通いました。
帰国してから、あの「マハシー」が食べたいと いくつかのレストランを探してみましたが、どうやら家庭料理中の家庭料理らしく、まかないならともかく、わざわざメニューとして出している店はありませんでした。
そこでいい加減な記憶を頼りに再現すること20数回。作るたびに本来の味から遠ざかり、さらに記憶は薄まっていき、そこに新たな思い込みが足されていき、いつしかまったく別物の料理が出来上がることになりました。
とはいえ、これはこれで立派な「マハシー」(と思うことにしてます)。
何となく「アラブの風」を感じてみてください!
- ピーマンのマハシー
- 調理時間:40分
材料(4人分)
- 牛ミンチ
- 150g
- ピーマン
- 10個
- 米
- 1合
- 玉ネギ
- 1/4個
- にんにく
- 1かけ
- *醤油
- 大1/2
- *オイスターソース
- 大1/2
- *クミン
- 少々
- *ナツメグ
- 少々
- *トマトピューレ
- 大2
- チキンコンソメスープもしくは
鶏がらスープ - 500cc
- 油
- 適量
- 1 玉ネギ、にんにくをみじん切りにして、油で炒める。
- 2 1に米(洗わなくてもよい。洗う場合は、目の細かいざるに入れて水で糠を落とす程度)を加え、透き通るまで炒める。
- 3 牛ミンチにすべての調味料(*)を加え、軽く混ぜ、熱が取れた2を加えてさらに混ぜる。
- 4 ヘタと中身を取ったピーマンに3を詰め、チキンスープで20分加熱して出来上がり。
-
スパイスの量で本格度が変わります。
普通に塩・コショウだとマイルドに。
- お米はスープをよく吸うように炒めておきます。
- 7割くらいをめどに詰めてください。(米が膨らみます)
- スープはコンソメでもいいですが、僕は鶏がらスープとのダブルで。
- 炊き上がり。もちろん写真のようにキャベツでもできます。
- アツアツでも冷えても美味しいのが特徴。