▼各映像に紐付けた「参考ページ」をもとに、書籍『スマホで見る阪神淡路大震災』(西日本出版社)を読むと、より深く 学べます。
災害を取材した映像は、見る人の心に少なからず負担を与える恐れがあります。
弊社では、このeラーニングサイトの本格公開に先立ち、京都大学防災研究所の協力で、映像がもたらす「学び」と「心の負担」の関係について調査しました。大学生を対象とした調査の結果、大きな学びがある映像ほど心に感じる負担が大きくなる傾向がわかりました。裏を返せば「心にズシンとくる映像ほど大きな学びがある」ということになります。
調査では「心の負担のわりに学びが少ない映像」を見つけて視聴対象から外せないかと考えましたが、有意にそう判断できる映像は見つかりませんでした。また、高速道路が倒れていたり、大きな火災が起こっていたりといった、教科書に載っているような写真とは異なる映像のほうが、相対的に学びを感じるという傾向も明らかになりました。
そこで、このサイトではなるべく、火災や建物の倒壊などの現象ではなく、「被災者が何に困っているか」が具体的に感じられて、子供の立場でもそれに備えることができる映像を並べることにしました。見ていて悲痛に感じるシーンや、過酷な状況が写る映像は含まれていませんが、注意事項として「見たくないと感じた時は見るのをやめる」ようお伝えください。
また授業中は、生徒・児童のみなさんの表情を注意深く観察いただき、困惑したり、悲しそうな表情を浮かべたりしていた場合は、視聴を中止するようご指導をお願いします。