仕事人。表の顔は、本町奉行所に勤める同心である。渡辺家では肩身の狭い婿養子、奉行所では面倒な仕事を避ける怠け者の昼行灯で通っているが、ひとたび“仕事”となれば冷徹な太刀さばきで悪人たちを一刀両断にする。

【今回のみどころ】

仕事の現場で流しの仕事人・雪丸と再会した小五郎。お菊から雪丸が自分の仕事の腕を慕っていると聞かされたが……

仕事人。表の顔は、襖や屏風を修繕する経師屋である。絵筆に錐を仕込んだ仕事道具で、相手を突き刺して息の根を止める。食通の道楽者。口は悪いが、困った人間をほっておけない情にもろい一面も。

【今回のみどころ】

金の無心に訪れたお菊の家で髪結いの棗と出会った涼次は、その美貌とは裏腹に生真面目すぎる性格に興味をひかれていく。

メンバー最年少の仕事人。表の世界では、さまざまな職を転々とする風来坊である。田舎の寺の小坊主だった過去を持ち、裏家業に足を踏み入れた当時は葛藤も抱えていたが、徐々に仕事の世界になじみつつある。

【今回のみどころ】

相棒的な存在であった陣八郎を失い、仕事に身の入らないリュウ。流しの仕事人・雪丸によって仕事の的まで横取りされてしまい……

美貌の髪結い。今回、新たに仕事人メンバーに加わることになる。息を飲むような美しさとは裏腹に、生真面目で冗談の通じない性格の持ち主である。実は、一筋縄ではいかない壮絶な過去を抱えているようで……。

お菊の差配で仲間に加わった流しの仕事人。ずけずけと本音を隠さない子供っぽさと、殺しの腕を誇示するような残忍な仕事ぶりには不気味な危うさが漂う。小五郎の腕を慕っているらしい。

「神田女子衆」に所属する踊り子。贔屓客は少ないものの、努力を続けるひたむきさの持ち主である。芝居小屋に浮世絵を描きにきた涼次と出会い、励まされる。

作事奉行として幕府の建設事業のトップに君臨する人物。山崎屋の女将・ツネの訴えを受けて橋の設置工事を推し進める。

美貌と芸をあわせ持つと評判の人気女形。芝居小屋で自分の推薦する踊り子を集めて「神田女子衆」なるグループをプロデュースしている。

小間物問屋の山崎屋の女将。御用商人として商売に精を出すかたわら、人助けを忘れない姿勢から「仏のおツネさん」と呼ばれる。作事奉行の豊川忠次に直談判して橋の設置工事を先導する。

ふくの叔母。姉のこう亡きあとの渡辺家を心配し、大阪からやってきて同居している。

小五郎の妻。夫を支えて渡辺家を盛り立てようとがんばる日々だが、そんな気持ちが時に空回りすることも。

本町奉行所に勤める同心。小五郎の相棒的な存在である。

本町奉行所に勤める与力。小五郎ら見廻り同心たちの上司にあたる。長いものには巻かれる、いわゆる管理職人間。人手不足を理由に小五郎に疫病改方長官のお伴を命じる。

常磐津の師匠。裏稼業は、仕事の情報屋。恨みを抱えて三番筋を訪れる頼み人から仕事を請け負う。また、個性の強い仕事人の面々をまとめるプロデューサーとしての役割も果たす。

【今回のみどころ】

腑抜けのようになったリュウを見かねたお菊は流しの仕事人・雪丸を仲間に引き入れるが、それが思わぬ波紋を呼ぶことになる。