最終話「最後の大仕事!!」 おさらい
捕らわれた涼次を過酷な拷問が襲う!
魔の手は如月にまで迫り……
ついに仕事人たちが最後の仕事に挑む! 衝撃の最終話!
脚本:寺田敏雄 監督:石原興
捕らわれの身となった涼次(松岡昌宏)の前に、拷問人の巳ノ助(火野正平)が現われる。仕事人仲間の居場所を白状させるため、涼次に過酷な拷問を加える巳ノ助。だが、涼次は頑なに口を閉ざす。
江戸の街では、老中・加納実守(杉本哲太)と結託した瓦版の版元・桐ノ屋朝経(寺田農)が仕事人の悪行を書き立てた瓦版をばらまいていた。さらに、桐ノ屋は、無実の人間を鬼面の仕事人に仕立て上げて事件を起こす。その影響で、街には仕事人を憎む声がますます広がり……
一方、なかなか口を割らない涼次に業を煮やした巳ノ助は、如月(谷村美月)を捕らえ、涼次の前で拷問を加える。だが、如月は涼次を思いやって、必死に拷問に耐えようとする。巳ノ助による拷問はさらにエスカレートしていく。
その頃、雨宮(勝野洋)に加納の粛清を命じたことがばれるのを恐れた大老・松坂忠宗(神山繁)は、雨宮の妻・きよ(若村麻由美)を呼び出し、口封じに金を渡そうとする。だが、きよが金の受け取りを拒否すると、家臣に命じてきよを斬り殺してしまう。息も絶え絶えとなったきよの頼みを受けた小五郎(東山紀之)は、中村主水(藤田まこと)、匳(田中聖)、お菊(和久井映見)らとともに、最後の仕事に臨む決意を固め、加納の屋敷に乗り込む。
時を同じくして、謎の鬼面の仕事人たちも、加納の屋敷を襲撃していた。ついに鬼面の仕事人と対峙したのもつかの間、加納家の用心棒との斬り合いの中で鬼面が割られ、小五郎はその正体を目撃する。なんと!あの大河原伝七(福士誠治)だったのだ! 斬られた伝七は、世にはびこる悪をこの手で成敗したかったという言葉を残し、絶命する。
そんな中、匳は桐ノ屋を、中村主水は加納を次々と仕留めていく。続いて、小五郎によって救出された涼次が、巳ノ助の首筋に錐を突き刺した。さらに、小五郎は松坂の乗るかごを襲撃。一刀両断で松坂を斬り捨てたのだった。
数日後、涼次は如月とともに旅立ち、小五郎や中村主水、匳やお菊も表稼業の暮らしに戻ったのだった。誰にも知られてはいけない裏稼業の秘密を胸に抱いて……
(完)