登場人物

渡辺小五郎東山紀之仕事人

仕事人。表の顔は、本町奉行所に勤める同心である。奉行所では面倒な仕事を避ける怠け者で通っているが、ひとたび“仕事”となれば鮮やかな太刀さばきで悪人たちを一刀両断にする冷徹さを発揮する。

今回のみどころ

新たな相棒・住之江彦左衛門とともに、江戸を騒がせる復讐殺人と自爆事件を追う小五郎は、背後に潜む陰謀の存在を感じ取る。だが、そこに隠されていたのは、さすがの小五郎も驚愕する事実だった!

「このビタ銭で何が買えると思う?てめぇの命だよ」『必殺仕事人2014』より

経師屋の涼次松岡昌宏仕事人

仕事人。表の顔は、襖や屏風を修繕する経師屋である。筆に錐を仕込んだ仕事道具で、相手を突き刺して息の根を止める。食道楽で女好きの豪快な性格。口は悪いが、困った人間をほっておけない情にもろい一面も。

今回のみどころ

「仕事」に迷いを感じていたリュウに、「仕事は金のため」と言い切ってみせる涼次。ところが、リュウが姿を消すと、その安否が気になって仕方がない。なんとか行方を突き止めようと動き出すのだが!?

「おれたちは金の重さで仕事してんじゃねえんだ、恨みの重さで仕事してんだ」『必殺仕事人2012』より

リュウ知念侑李仕事人

『必殺仕事人2014』からメンバーに加わった仕事人。父のかたき討ちのために江戸にやってきて、「仕事」の世界に足を踏み入れることになった。田舎で坊主の修行をしていたせいか、裏家業には似つかわしくない素朴な性格の持ち主。

今回のみどころ

生真面目な性格のせいか、「仕事」への苦悩を払拭できないリュウは、頼み人に的を奪われた上、小五郎から「仕事」の冷酷な一面を見せつけられ、ショックを隠せない。そして、姿を消してしまう!

「すみません、仏の道からも、人の道からも外れてしまって」『必殺仕事人2015』より

花御殿のお菊和久井映見仕事人

常磐津の師匠。裏稼業は、仕事の情報屋。恨みを抱えて三番筋を訪れる頼み人から仕事を請け負う。また、個性の強い仕事人の面々をまとめるプロデューサーとしての役割も果たす。

今回のみどころ

いつもの三番筋で「仕事」を請けたお菊は、その帰り道、何者かによって尾行されていることに気づく。不穏な気配が漂う中、仕事仲間のリュウが姿を消し、不安を隠せない様子だが……。

「てことで、今宵の仕事、よござんすね」『必殺仕事人2016』より

瓦屋の陣八郎遠藤憲一仕事人

仕事人。表の顔は瓦屋。夫婦の仕事人として裏稼業を行なっていたが、妻を亡くして、小五郎たちの仲間に加わった。勝手気ままな日々を送る風来坊で、博打好きの女好きである。

今回のみどころ

遊郭で遊び明かした陣八郎は、運悪く自爆事件の現場に居合わせるはめになってしまう。自爆犯を目の前に、どうする、陣八郎!?

「そんな怖ぇ顔すんなよ、仕事はきっちりやりますって」『必殺仕事人2015』より
  • 住之江彦左衛門松尾諭本町
    奉行所

    3か月前に本町奉行所にやってきた小五郎の新しい相棒の同心。真面目な性格からか、冗談にもまともに反応してしまい、小五郎を苦笑させる場面も。

  • 増村倫太郎生瀬勝久本町
    奉行所

    本町奉行所に勤める与力。小五郎ら見廻り同心たちの上司にあたる。長いものには巻かれる、いわゆる管理職人間。江戸の町を騒がせる連続自爆事件に頭を痛める。

  • 渡辺こう野際陽子渡辺家

    小五郎の姑、ふくの母親。出世も跡取りも期待できない「ムコ殿」を嘆かわしく思っている。今回、江戸の町を騒がせる連続自爆事件のせいで買い物にも出かけられず、娘とともに家に閉じこもる日々を送る。

  • 渡辺ふく中越典子渡辺家

    小五郎の妻。母・こうとともに渡辺家を発展させようと意気込むが、空回りすることも。
    今回、江戸の町を騒がせる連続自爆事件のせいで買い物にも出かけられず、母とともに家に閉じこもる日々を送る。

  • すずらん黒木瞳

    恵まれない子どもたちに無償で食べ物を与え、読み書きを教える「すずらん塾」を主宰する女性。自爆事件から子どもを守るが、彼女にもまた深い事情があるようで……。

  • 雀蓮間宮祥太朗幻楼の屋敷

    壬生の幻楼に仕える青年。妖艶な笑みを浮かべつつ、屋敷の監視役として少年少女たちに目を光らせる。

  • おりん清原果耶幻楼の屋敷

    壬生の幻楼の屋敷に暮らす少年少女たちの一人。

  • 壬生の幻楼奥田瑛二幻楼の屋敷

    江戸で巻き起こった事件の影で糸を引く謎の男。少年少女を屋敷に集めて焙烙玉を作らせている。前科者であることを示す腕の刺青のとおり、ただならぬ過去の持ち主のようだが?