コメント

渡辺小五郎役東山紀之さんコメント

『必殺』13年目に突入した意気込み

京都の撮影所に来ると、良き思い出と良き先輩たちの顔が浮かんできます。前回までご出演していただいた野際陽子さんと今回はお会いできず、市原悦子さんも亡くなられました。その意味では、僕、松岡、知念の3人がこの作品に携わる責任というものがさらに大きくなったと感じています。それをしっかりと受け止め、この作品を後世に伝えていきたいですね。

ナレーション担当の市原悦子さんへの思い

市原さんには何度かご挨拶させていただいたことがありましたが、とてもやさしい先輩で、ぜひご一緒させていただきたかったという思いがあります。これからは思い立ったら強引にでも共演させていただけるよう積極的に動こうと思うようになりました。
野際さんもそうでしたが、先輩たちは撮影中も苦しそうな顔は一切見せなかったですね。みなさんからプロ意識を教えていただいたので、次は僕らがそれを見せていく番だなと強く感じています。

西田敏行さんとの初共演の感想

お芝居では初めてですが、デビューしたばかりの頃、西田さんのラジオにゲストで出させていただいたことがあるんです。ものすごく優しくおもてなしをしてくださって、感動したのを覚えています。
今回、共演のお話をいただいた時は「やった!」と思いましたね。目と目を合わせてお芝居させていただくのがかねてからの望みでもありましたので、本当に嬉しかったです。すぐ松岡に伝えたんですが、「マジで!?」みたいなリアクションでした(笑)。
現場でご一緒させていただいているあいだも、西田さんのお芝居を楽しませていただきました。“人を斬る”ドラマですが、西田さんのアドリブのおかげで現場にすごく笑いが起きていました。スタッフの方からは「よく西田さんのアドリブに耐えられるね」と言われました(笑)

平成最後の『必殺』に込める思い

平成という時代をあらためて振り返ってみると、たくさんの災害や苦しいこともありましたが、そこから立ち直る日本人の強さを見たような気もします。その“平成”という時代に、僕らの『必殺仕事人』という作品が存在していることに達成感も感じています。
今回が平成最後の『必殺仕事人』になりますが、西田さんをはじめ、素晴らしいキャストのみなさま、そしてスタッフみんなの思いがたくさん詰まった作品になっています。新たなキャストの方も加わり、さらにパワーアップした作品をお見せできると思いますので、ぜひ楽しみにしてください。