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『本当は怖いダイエット〜誰もが陥るかも知れない罠〜』 |
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N・Aさん(女性) |
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21歳(当時) |
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OL(商社受付嬢) |
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短大を卒業後、一流商社の受付嬢として採用されたN・Aさん。
ファッションモデル並みのプロポーションを持つ先輩に憧れ、食事制限によるダイエットを始めた。
食事は湯通しした温野菜が中心。さらに下剤や利尿剤を服用。体重も落ち、スリムな体を手に入れた。
しかし、そんなN・Aさんに様々な症状が現れてきた。 |
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(1)顔のむくみ
(2)肌荒れ・かゆみ
(3)腕の筋肉痛
(4)少し歩くだけで疲れる
(5)体重は減っているのに、下腹部が膨らむ
(6)全身の虚脱
(7)心停止
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偽バーター症候群 |
<なぜ、ダイエットをして偽バーター症候群に?> |
「偽バーター症候群」とは、生きていくために必要不可欠な栄養素、カリウムが身体から失われ、最悪の場合は死に至るという恐ろしい病気。でも一体なぜN・Aさんの身体からカリウムが奪われたのか?原因は間違ったダイエットでした。まず湯通しした温野菜。野菜に含まれるカリウムは、湯通しすると水に溶け出す性質があるため、N・Aさんの体内では次第にカリウムが不足。さらに下剤と利尿剤の使用によって、ただでさえ不足していたカリウムが加速度的に排出されました。私たちの体の水分量はカリウムとナトリウムのバランスによって一定に保たれています。しかし、カリウムが不足し、ナトリウムの濃度が相対的に上がると、その濃度を一定に保つために細胞間に水分が流れ込んできます。それがむくみの原因となるのです。さらに、カリウムは神経と連携し筋肉を動かす働きをもっています。N・Aさんの極端なカリウム不足は、腕の筋肉痛から始まり、心臓を動かす筋肉の停止という恐ろしい事態を引き起こしました。下腹部の膨らみは内臓を支えていた筋肉の働きが衰え、腸が垂れ下がったためでした。 |