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『本当は怖い肌荒れ〜昼夜逆転に潜む影〜』 |
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F・Yさん(女性)/18歳(当時) |
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フリーター |
深夜のコンビニで働くF・Yさんは、朝早く帰宅してはそのまま夜まで眠るという毎日。
ほとんど太陽の光に当たることはありませんでした。さらに、好き嫌いの激しい彼女の食事はもっぱらお菓子。そんなF・Yさんに様々な症状が現れてきた。 |
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(1)肌荒れ
(2)肌の乾燥
(3)足がつる
(4)まぶたの痙攣
(5)疲れやすい
(6)歯茎から出血
(7)脊椎圧迫骨折 |
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骨粗しょう症 |
<なぜ、肌荒れから骨粗しょう症に?> |
F・Yさんの脊椎圧迫骨折(体を支える脊椎の一部がつぶれてしまう)の原因となった「骨粗しょう症」は骨の密度が極端に低くなり、もろくなる病だ。そもそも骨粗しょう症は高齢者の女性に多いのが特徴。骨を保護する役目を持つ女性ホルモンが、閉経後、急激に減少。骨からカルシウムが溶け出し、スカスカの状態になってしまう。しかし二十歳前のF・Yさんが何故?原因は昼夜逆転の生活。日頃ほとんど太陽の光を浴びない生活を送っていたF・Yさんには、人間にとって重要なビタミンDが欠乏していたのだ。ビタミンDは、皮膚に紫外線を浴びることで作られ、腸でカルシウムの吸収を助けるという重要な役目を担っている。F・Yさんの場合、このビタミンDが欠乏したためカルシウムが吸収されなくなり、極度のカルシウム不足に陥っていた。さらに彼女の偏食もカルシウム不足に拍車をかけた。肌荒れも皮膚の保湿因子がカルシウム不足によって一定の水分を保てなくなったことが原因。まぶたの痙攣、足がつる、疲れやすいなどの症状もすべてカルシウム不足で筋肉が正常に動かなくなったため。歯茎からの出血もカルシウムを含む様々な栄養不足から歯肉に炎症を起こしてしまったのが原因だった。この時点でF・Yさんの体はもはや危険な状態。実はカルシウム不足に陥った人間の体は、それを補うため、自分の骨から補給してしまう。こうしてF・Yさんの骨もまだ二十歳前だというのにスカスカに。そして最後には、わずかな衝撃にも耐えることができずに脊椎がつぶれてしまったのだ。 |