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『本当は怖い便秘〜私の人生返して!〜』 |
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K・Mさん(女性)/29歳(当時) |
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専業主婦 |
30歳を目前に結婚、これから訪れるバラ色の結婚生活を夢見ていたK・Mさん。
ところが新婚生活が始まった頃から、便秘に悩まされるようになった。
「たかが便秘、薬で治すしかないか」と軽く考えていた彼女だったが、この便秘こそが壮絶にして果てしなき闘いの幕開けだった。やがてK・Mさんに様々な症状が現れてきた。 |
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(1)便秘
(2)肌荒れ
(3)冷え性
(4)だるさ
(5)上記(1)〜(4)の症状が10年以上続く
(6)無気力
(7)複数の病院にかかったが症状が治まらない
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橋本病 |
<なぜ、便秘から橋本病に?> |
「橋本病」とは1912年に橋本策博士が発見した病気です。聞き慣れない名前ですが、実は日本人の30人に1人がかかっているといわれ、しかもその9割が女性なのです。橋本病とは一体どんな病なのでしょうか?私たちの体には喉の付け根の部分に、甲状腺という蝶の形をした臓器があり、ここで作られた甲状腺ホルモンが全身の細胞や臓器の新陳代謝を促しています。ところが、橋本病になると、原因はわかっていませんが、何らかの理由で免疫機能が異常をきたし、甲状腺を攻撃。甲状腺が炎症を起こし、破壊されてしまいます。その結果、甲状腺の機能が低下、ホルモンの量が減少し、全身にさまざまな症状をもたらすのです。便秘、肌荒れ、冷え性、さらにだるさや無気力感など、K・Mさんを襲ったさまざまな症状は、すべてこの甲状腺ホルモンの減少によって引き起こされたものでした。では一体なぜ、K・Mさんの橋本病は、複数の病院で検査を受けたにも関わらず、発見されなかったのでしょうか?実はそれこそがこの病のもっとも恐ろしいところ。橋本病など、甲状腺異常の病は、専門医でなければなかなか気づくことが難しいと言われているのです。さらにその症状も、便秘や肌荒れなど、一般的な婦人病とそっくり。ほとんどの人が婦人科、皮膚科、精神科などの病院を転々とする出口のない迷路に入り込んでしまいます。これこそ「ドクターショッピング」と呼ばれる悪循環。K・Mさんの場合、最初の便秘から20年も経ってから、総合病院で橋本病が発見されました。実は、橋本病でもK・Mさんのように全身に症状が出るのは3割から4割。多くの人々は炎症に気づかないまま、悪化させてしまいます。橋本病はきちんと薬を飲めば、症状は改善に向かいます。だからこそ病のサインを見逃さないことが重要なのです。 |