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『本当は怖い主婦の食習慣〜止められない悪魔の手〜』 |
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K・Kさん(女性)/42歳(発症当時) |
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主婦 |
育ち盛りの子供たちのために、毎日栄養たっぷりの料理を作っていたK・Kさん。朝は子供たちのお弁当を味見ついでにつまみ食い。自分の朝食を採ったあとも、子供たちが残した料理をもったいないと片付け、昼食は賞味期限が切れそうな肉を全部使った炒め物。夕食を済ませた後も、残業で遅く帰ってきた夫につきあい、ついひと口食べるような食習慣を続けていました。それから2年後、昼寝をしていた時、突然こむら返りに襲われたK・Kさん。異変はそれだけでなく、次々と奇妙な症状が現れました。 |
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(1)こむら返り
(2)のどが渇く
(3)だるい
(4)体重の急減
(5)昏睡
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糖尿病 |
<なぜ、主婦の食習慣から糖尿病に?> |
「糖尿病」とは、血糖値を調整するインスリンの働きが悪くなり、血液中のエネルギー源であるブドウ糖がうまく代謝されなくなり、血液中に溢れてしまう病のこと。現在、日本の糖尿病人口は、予備軍も含めると1620万人とも言われ、最近ではこれまで少ないと思われていた女性の糖尿病患者が全ての世代で増え続けているのです。中でも、40代を過ぎてから女性の糖尿病患者が急増しています。実は主婦の生活そのものに、カロリーの摂り過ぎを招く罠がありました。それは、K・Kさんの日々のタイムスケジュールの中に隠されていたのです。朝、お弁当作りでつまみ食い。朝食のあと、子供の残した料理をもったいないと平らげ、夜も料理中に一口。さらに夜遅く夫のおかずもまた一口。こんなK・Kさんのつまみ食いのカロリーは…トンカツ2切れ、141キロカロリー、鶏の唐揚げ2個、137キロカロリー、チャーシュー2切れ、68キロカロリー。さらにもったいないと食べていたピザトースト4分の3切れは、これだけでも413キロカロリー。合計するとなんと、759キロカロリーにもなるのです。そう、K・Kさんの1日のつまみ食い総カロリーは、メンチカツ定食に匹敵。知らず知らずのうちに、およそ一食分を余計に食べ過ぎていたのです。さらに脂質の面からみると…成人女性の1日の脂肪摂取量は、およそ50グラム以内とされているにも関わらず、K・Kさんは、およそ80グラムも摂取していたのです。こんな食習慣を10年以上続けてきたK・Kさん。インスリンの働きが悪くなり、その結果、糖尿病を発症してしまったのです。その後、治療の甲斐あって無事退院したK・Kさん。現在は健康的な食事を心がけ、毎日を送っています。 |