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『本当は怖い夫の無関心〜熟年夫婦に潜む罠〜』 |
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Y・Yさん(女性)/50歳(発症当時) |
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専業主婦 |
一人息子が就職を機に独立してから、心にぽっかり穴が開いたようなさみしさを感じ始めたY・Yさん。夫を温泉旅行に誘っても断られたばかりか、息子がいないと夫婦の話題が何もないことに気づきました。1ヵ月後、やけに体の疲れを感じるようになったY・Yさん。更年期だから仕方ないと自分を納得させていましたが、異変はそれだけでは治まりませんでした。 |
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(1)倦怠感
(2)食欲不振
(3)家事をする気がおきない |
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空の巣症候群(からのすしょうこうぐん) |
<なぜ、夫の無関心から空の巣症候群に?> |
「空の巣症候群」とは、結婚や就職といった子供の巣立ちをきっかけに発症する、母親特有の心の病です。子育てにまい進してきた女性がその役割を終えることで、大きな喪失感に襲われ、抑うつ状態に。最悪の場合、重度のうつから自殺を図ることもあります。その患者数は明らかではありませんが、50代以上の女性の2割から3割が発症する可能性があるとも言われています。ちょうど更年期にあたるこの世代の女性は、女性ホルモンの減少により自律神経が不安定な状態。そこに喪失感などの強いストレスが加わると、一気に自律神経が異常をきたす恐れがあるのです。Y・Yさんも、まさにその一人でした。しかし、子育てを終えたとき母親が感じる喪失感は、多くの場合、一時的なもの。重度のうつ状態にまで発展することはほとんどありません。ではなぜ、Y・Yさんは、重度のうつ状態になるまで悪化してしまったのでしょうか?その原因と考えられるものは、Y・Yさんの夫婦生活に潜んでいました。それが夫の無関心。Y・Yさんの夫は、彼女に母親としての役割だけを押し付け、妻として女性として愛情を持って接することを、長年に渡って怠ってきました。妻を名前で呼ぶこともなく、変わらぬ妻の気づかいに「ありがとう」の一言も言えず、Y・Yさんが心を込めて作った料理も、ただ当たり前のように食べるだけ。しかも、夫婦の絆を再び築き上げようとした妻の提案も、受け入れようとはしませんでした。そのためY・Yさんは、息子が巣立った喪失感を埋める事ができず、ついには自分の存在価値すらも見出すことができなくなり、重度のうつ状態にまで進行してしまったのです。その後、Y・Yさんは投薬治療を受け、順調に回復。夫の支えもあっって、半年後には元気な笑顔を取り戻したのです。 |
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『本当は怖い夫婦の食卓』 |
昨年発表された厚生労働省の調査で、生活習慣病がこの5年間で悪化していることが判明。そこでこのコーナーでは、夫婦の食卓に注目。毎日の家庭料理が健康を損なうものになっていないかを検査するため、ゲスト患者の妻たちが普段作っている代表的な国民食である「カレー」のレシピを再現し、それらが、厚生労働省が推奨する栄養素を満たすものになっているかをチェック。チェックする栄養素は、生活習慣病に直結する「塩分」と「脂質」、日本人が最も不足している「野菜」と「カルシウム」の4項目と、総カロリー。
カリスマ料理研究家の奥薗壽子さんが「食べて健康になるヘルシーカレー」を作り、塩分や脂質を目標値以内に収める驚くべきテクニックを伝授!
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