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『本当は怖い浅い眠り〜魔の目覚まし時計〜』 |
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K・Mさん(男性)/59歳(発症当時) |
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ホテルマン |
都内のホテルに勤めるK・Mさんは、ホテルマン一筋40年。疲れを翌日に残さないよう睡眠を充分とることを心がけていましたが、最近、夜中に目を覚ましてしまうことが増えていました。年をとると眠りが浅くなるのは仕方ないと思っていたK・Mさん。しかし、その後も気になる症状が続いたのです。 |
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(1)浅い眠り
(2)足がだるい
(3)昼間、眠くなる
(4)立ったまま寝てしまう |
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周期性四肢運動障害(しゅうきせいししうんどうしょうがい) |
<なぜ、浅い眠りから周期性四肢運動障害に?> |
「周期性四肢運動障害」とは、眠っている間に、何らかの原因で足が知らず知らずのうちに痙攣。その結果、不眠症に陥ってしまう病。まれに手に痙攣を起こす人もいます。この病の特徴は一度痙攣が始まると、加速度的にその頻度が増していくことです。本人は気付いていませんが、足は休むことなく動き続けているのです。現在、睡眠に何らかの問題がある人は2500万人。そのうち約3割の750万人が、この周期性四肢運動障害といわれています。しかし、そのほとんどの人が自分がこの病になっていることすら気付いていないのが現状なのです。そもそも私たちの筋肉は、脳の情報を伝えるドーパミンという物質が体内を行き交うことで動いています。しかし、何らかの原因により、このドーパミンの分泌が減少することがあります。すると、脳からの指令が誤って足に伝わり、知らず知らずのうちに痙攣を起してしまうことがあるのです。なぜドーパミンが減り始めるのか?その詳しい原因は、まだ解明されていません。だからこそ、この病はいつ誰が発症してもおかしくなく、気付きにくいといわれているのです。周期性四肢障害は、その存在に気付けば投薬により劇的に回復します。だからこそ、もし不眠に悩んでいたら、眠っている間の足の様子を誰かに観察してもらうことが大切なのです。 |