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『名医が警告!食中毒を起こしやすい危険な行為(1)』 |
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Y・Eさん(男性)/− |
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育ち盛りの子供を抱えたY・Eさん一家。一番のご馳走は何といっても焼肉。父親のY・Eさんは、「焼肉奉行」として自分の箸で焼き肉を焼き、家族には触らせませんでした。その焼肉の晩から4日後、Y・Eさんはお腹を押さえ、のた打ち回ることになります。 |
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(1)激しい腹痛
(2)下痢 |
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腸管出血性大腸菌O157食中毒 |
<なぜ、焼き肉を食べて腸管出血性大腸菌O157食中毒に?> |
「腸管出血性大腸菌O157食中毒」とは、ベロ毒素と呼ばれる特殊な毒素を発生する大腸菌の仲間、O157によって引き起こされる食中毒。最長2週間という長い潜伏期間を経て、激しい腹痛、下痢が起きるのが特徴です。O157は、まれに生肉に含まれている菌ですが、充分に加熱をすれば、感染する危険はありません。ではY・Eさんは、なぜ感染してしまったのでしょうか?問題は、Y・Eさんが生肉をつまんだ箸で、そのまま焼いた肉を食べていた点にありました。焼肉奉行にありがちな「ジカ箸」が、生肉から箸、そして口という「二次汚染」を招いてしまったのです!厄介なことに、O157は数百個摂取しただけで発症するほど、感染力の高い食中毒菌。だからこそ、生肉を扱う時は、決して食べる時に使う箸を用いず、生肉専用の箸やトングを使うことが大切なのです。 |
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『名医が警告!食中毒を起こしやすい危険な行為(2)』 |
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K・Tさん(男性)/− |
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とある週末、共働きの妻を少しでも助けようと台所に立ったK・Tさん。この夜、仕込んだのは、得意料理のカレー。「カレーは一晩寝かせた方が美味い」と、作ったカレーは一晩そのままに。翌日の昼、温め直して夫婦で食べました。ところが、その日の夜、二人は腹痛と下痢に苦しむことになってしまったのです。 |
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(1)腹痛
(2)下痢 |
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ウェルシュ菌食中毒 |
<なぜ、カレーを食べてウェルシュ菌食中毒に?> |
「ウェルシュ菌食中毒」とは、動物の腸の中にいるウェルシュ菌と呼ばれる常在菌によって引き起こされる食中毒です。潜伏期間は、10時間前後。症状は下痢・腹部膨満感・腹痛などですが、比較的軽症ですみます。今回の場合、ウェルシュ菌はカレーに使った肉に付着していたと考えられます。しかし通常、肉に付いた程度の菌で発症に至ることはありません。では、何がいけなかったのでしょうか?それこそが、あの作り置きという行為。実はウェルシュ菌には、厄介な特徴があります。その一つが、100度の熱でも完全には死滅しないということ。沸騰させても、生き延びる菌がいるのです。あの鍋の中にも、まだ少数のウェルシュ菌がしぶとく残っていました。そして2つ目の特徴が、43度から47度の間の酸素のない環境で急激に増殖するということ。その最も危険な環境が、いったん煮込んで放置したカレーの中だったのです。酸素に触れない部分が多く、冷えるスピードが遅い大きな寸胴鍋の底こそ、ウェルシュ菌にとって絶好の温床でした。こうして、放置した寸胴鍋の中で、ウェルシュ菌は一晩かけて爆発的に増殖。しかも温めても、こげつかないように、K・Tさんは、十分沸騰させませんでした。そのため膨大なウェルシュ菌は、ほとんど殺菌されないまま体内へ。夫婦そろって食中毒の餌食となってしまったのです。 |
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