診察室
診察日:2008年8月12日
脳梗塞 私はこうして助かったスペシャル!
テーマ:「脳梗塞 私はこうして助かった<1>」
「脳梗塞 私はこうして助かった<2>」
「脳梗塞 私はこうして助かった<3>」
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「脳梗塞 私はこうして助かった<1>」

K・Tさん(男性)/72歳(現在) タクシー運転手
10年前のある日、自宅一階で昼寝をしていたタクシー運転手のK・Tさん。一度目を覚ました彼は、まだ寝たりない気がして2階の寝室へと向かった時、突然、脳梗塞に襲われました。自分の身に何が起きたのか状況を把握できず、身を起こそうとしてもなぜか右半身に全く力が入らず、起き上がることが出来ないK・Tさん。とにかく一階でミシンをかけている妻を呼ぶしかないと思いますが、出てくるのはうめき声ばかりでした。
(1)右半身が動かない
(2)うめき声しか出ない
脳梗塞 ⇒ 発症から1時間半後、病院へ。
若干の後遺症は残るが、最悪の事態は免れる
<脳梗塞を発症した時、どう行動したか?>
自分の身に何が起きたのか状況を把握できず、身を起こそうとしてもなぜか右半身に全く力が入らず、起き上がることが出来ないK・Tさん。なんとか妻に伝えなければと思ったK・Tさんの目に飛び込んできたのは、今しがた自分が入ってきた襖(ふすま)でした。この襖を叩けば、1階の妻も気付いてくれるはず。ところが、力が入るのは左の手足だけ。右側の踏ん張りが全く利かないため、身体は時計回りに回転するばかりなのです。たった1メートル先の襖に、近づくことすらできない。その間にも、タイムリミットは刻々と近づいてきます。それでもK・Tさんは、自由が利く左手で力の限り襖を叩きました。しかし、不幸にも妻はミシンがけの真っ最中。命がけのSOSは届かなかったのです。でも、何とか伝えるしかない。K・Tさんは、力を振り絞り、何度も何度も襖を叩き続けました。すると、ようやく異変に気付いた妻が、様子を見に行き、ただならぬ夫の姿を発見。こうして、脳梗塞発症からおよそ1時間半後、なんとか救急病院に運び込まれたK・Tさん。医師による懸命の治療のおかげで、右半身に若干の後遺症が残ったものの、最悪の事態を免れることが出来たのです。
「脳梗塞 私はこうして助かった<2>」
S・Mさん(男性)/66歳(現在) 物流関係会社勤務
物流関係の会社に勤めるS・Mさんに悲劇が訪れたのは、今年5月のこと。いつものように休憩時間を終え、再び作業に戻ったその瞬間、S・Mさんは脳梗塞を発症したのです。右腕の感覚がなくなり、つかんで持ち上げてもダラリと垂れ下がるばかり。目の前にいる同僚に助けようとしても唸るような声が漏れるだけで、ふざけていると思われ、誰も真剣に受け取ってくれませんでした。
(1)右腕の感覚がなくなる
(2)うめき声しか出ない
脳梗塞 ⇒ 発症から2時間後、病院へ。
無事生還を果たす。
<脳梗塞を発症した時、どう行動したか?>
脳梗塞を発症したために右腕の感覚がなくなり、つかんで持ち上げてもダラリと垂れ下がるばかりのS・Mさん。目の前にいる同僚に助けようとしても唸るような声が漏れるだけ。普段から陽気な性格だったため、ふざけていると思われて誰も真剣に受け取ってくれませんでした。このままでは誰にも気付いてもらえない。S・Mさんは、必死に助けを求め、歩き始めました。しかし、病のタイムリミットは刻々と近づいてきます。そして、同僚の前にたどり着き、意識を失ってしまったのです。すぐさま病院へと運ばれたS・Mさん。こうして発症から2時間後、緊急治療が行われ、彼は無事生還を果たしたのです。
「脳梗塞 私はこうして助かった<3>」
K・Kさん(男性)/50歳(現在)  
妻と二人、夫婦水入らずで暮らしているK・Kさん。その日、妻は友人の家で外泊することになっていたため、K・Kさんは久しぶりの一人の時間をのんびりと過ごしていました。夜中の3時過ぎ、尿意を催し、目を覚ましたK・Kさん。トイレに行こうとしたその時、右肩がズッシリと重くなる異様な感覚に襲われました。脳梗塞が起きたのです。とにかく立ち上がろうとしますが、右半身が完全にマヒして、一歩も動くことが出来ませんでした。
(1)右肩がズッシリと重い
(2)右半身が完全にマヒ
脳梗塞 ⇒ 発症から6時間後、病院へ。九死に一生を得る。
<脳梗塞を発症した時、どう行動したか?>
トイレに行こうとしたその時、脳梗塞を発症、右半身が完全にマヒして、一歩も動くことが出来なくなったK・Kさん。しかも、妻は不在で、異変を知らせる相手もいません。一体どうすれば…。薄れゆく意識の中で、懸命に思いを巡らしたK・Kさん。ふと、枕元の携帯電話に気付いた彼は、自由の利く左手で119番を呼び出すことに。ところが、何度試しても、電話がつながらず、焦れば焦るほど指がうまく動きません。実はこの時、K・Kさんは、脳梗塞による意識障害に陥っていたと考えられます。まして番号を押したのは、利き手でない左手。自分では正しく押していたつもりでも、実際には間違っていた可能性が高いのです。この時点で、すでに発症から30分が経過。恐怖のテンカウントは、刻々と進行しつつありました。その時、ふと浮かんだのが、妻の顔。気力をふりしぼり、震える指先で探ったのは、発信履歴でした。しかし、かけた電話は、無情にも留守番電話サービスに接続されます。この時間では妻が起きているはずもなく、万事休す。そしてK・Kさんは意識を失ってしまったのです。ところが・・・気が付くと、なんと救急隊員がK・Kさんの自宅に。いったいどうやって通報することができたのでしょうか?実はこの1時間前、外泊先で妻が気付いたのは、夫からの妙な時間の着信履歴。いぶかしがって電話をしてみると、「寒い…寒い…」とつぶやく声が。夫のただならぬ様子に、妻はすぐさま救急車を向かわせていたのです。こうして発症から6時間後の朝9時、緊急治療が施され、K・Kさんは、文字通り九死に一生を得たのです。
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