診察室
診察日:2009年3月17日
医療費徹底節約スペシャル
テーマ:
『糖尿病患者・Sさんの恐怖の医療費 〜あることがきっかけで医療費が何十倍に〜』
『たけし院長が行く!全国メタボ健診ツアーIN大阪』

『糖尿病患者・Sさんの恐怖の医療費
〜あることがきっかけで医療費が何十倍に〜』

S・Aさん(男性)/46歳 サラリーマン
健康診断で空腹時の血糖値がボーダーラインをわずかに超え、糖尿病と診断されたS・Aさん。医師から3ヵ月で3kgの減量を言い渡された彼は、薬を使わない食事・運動療法を始めたものの、運動はサボりがち。ひと月もすると完全に元の食生活に戻っていました。その2ヵ月後の検査で、血糖値がさらに上昇していることがわかり、血糖降下剤が手放せない身体になってしまいます。さらに病が進行するに連れ、医療費は驚くほど上がり続けていきました。
(1)目の前が赤くなる
(2)ろれつが回らない
糖尿病
<S・Aさんの生涯医療費>
総額1499万7514円
(年齢と所得によって自己負担は1〜3割)
<S・Aさんの生涯医療費が高額になった理由は?>
 「糖尿病」とは、血糖値を調整するインスリンの働きが悪くなり、ブドウ糖がうまく代謝されず、血液中に溢れてしまう病。発症すると完治は難しく、一生付き合わなければならないため、医療費もかなりの額になります。
例えば、46歳から治療を行った場合、まずは食事・運動療法から始め、5年後の51歳で血糖降下薬を服用、67歳でインスリン治療を始めると想定され、平均的に・・・
70歳までの医療費は、およそ411万円
  しかしS・Aさんは、食事・運動療法を怠けたことで、通常は糖尿病と診断されてから、5年後に血液中の糖分を下げる薬の治療が始まるところが、診断後わずか3ヵ月で糖降下薬を飲まなければならなくなったのです。すると・・・
  しかし薬も決められた通りに服用せず、病院に行くのもサボりがちになります。そして7年後、53歳で「高血圧症」と「脂質異常症」と宣告され、新たに高血圧の薬、脂質異常症の薬を飲まなければならなくなってしまいました。すると・・・
70歳までの医療費は、およそ411万円
  ここに至っても以前からのサボリ癖が抜けず、ついうっかりの薬の飲み忘れが続きます。4年後には、糖尿病の合併症である「糖尿病性網膜症」を患ってしまい、目の異常な血管を取り除くレーザー治療が必要になりました。その額、なんと1回20万円。しかも数年おきに治療を繰り返さなければなりません。
究極の事態に、ようやく病の恐ろしさを自覚し、医師の指示通りの毎日を送りますが、一度ボロボロになった血管は、もう元に戻ることはありません。3年後、60歳で定年退職し、第2の人生をスタートさせたものの、もはや血糖降下薬では血糖値がコントロールできず、1日2回のインスリン注射が必要になります。すると・・・
  そして5年後、脳梗塞で倒れ、2ヵ月半入院したS・Aさん。この間の費用だけで270万円もかかってしまいました。さらに言語障害に加え、半身不随となり、5年ものリハビリ生活を余儀なくされたのです。こうして彼の医療費は、リハビリ代や血栓予防薬などが加わり
  リハビリ生活を続けても、血管のダメージはもはや修復不能なところまで悪化していました。そしてS・Aさんは、再び脳梗塞の発作を起こし、70歳でこの世を去ってしまったのです。S・Aさんの生涯医療費の総額は、なんと 1499万7514円。きちんと治療をしていれば、70歳の時点では、411万640円で済んだはず。
この大きな差を生んだ原因は、治療の怠慢さにありました。食事・運動療法をサボったことで、薬の使用が早まったことが一つ。さらに、薬の飲み忘れや、半年も病院に行かないという通院の中断を何度もしてしまったこと。結果、高血圧症や脂質異常症、脳梗塞などの合併症を引き起こし、多大な医療費を生み出す原因となってしまったのです。

 今回ご協力いただいた、富山大学付属病院長・小林正先生の調査によると、早期治療に努めなかった糖尿病患者の生涯医療費は、5000万円を超えることがわかっています。現在、糖尿病の患者さんは全国で約890万人。そのうち、治療中の人は約445万人にすぎません。つまり、残りの半数は、未治療や治療を途中でやめてしまった人たちと言われているのです。

知らずに損しているかも知れない!あなたの医療費チェック
たけし院長が行く!全国メタボ出張健診ツアー第2弾!
今度は“食いだおれの街”大阪へ!!

たけし院長らが全国各地に赴き、番組をご覧の皆さまに大規模なメタボ健診を行う「全国メタボ出張健診ツアー」。昨年、初めて鹿児島で実施された際は、なんと半数以上がレッドゾーン宣告を受ける事態となりました。
今回の第2弾は、食いだおれの街・大阪へ!院長自ら地元の名物商店街などを巡りながら、お好み焼きやたこ焼きといった粉モンの大半を占める「炭水化物」が大阪の皆さんの健康にどう影響しているのかを検証。さらに総勢212人の大阪の皆さんに出張メタボ健診を敢行し、メタボの恐ろしさを警告しました。

(1)“粉モン博士”赤井英和の実家や地元の名物商店街を訪れ、大阪人の粉モノ食文化を徹底調査!
一行は、まず“粉モンノ博士”こと赤井英和のお宅を訪問。さっそく、煮込んだ牛スジや青ネギ、そして天かすがたっぷり入った赤井家流お好み焼き、さらにホルモンを具にした焼きそばなどを満喫。さらに白ごはんも一緒に・・・と薦められ、早くも全員お腹いっぱいに。
さらに、庶民的なお店が並ぶ天神橋筋商店街で、地元・大阪人が普段どんな粉モンノを食べているのかを調査。お好み焼き、たこ焼き、焼きそばが大好きな大阪人の食生活に潜む、メタボの危険性が浮き彫りに。また、「明石焼き茶漬け」や「お好みバーガー」など、炭水化物たっぷりの「大阪びっくり粉モンBEST5」もご紹介。

(2)クラシックの殿堂「ザ・シンフォニーホール」で、出張メタボ健診の結果を発表!
クラシックの殿堂「ザ・シンフォニーホール」で、いよいよ「メタボ健診発表会」を開催。総勢212名の皆さんを対象に行われた事前健診の結果が発表されると、なんと、212名中99名の方がレッドゾーンという衝撃の事態に・・・!会場がどよめきに包まれる中、今回もあの特別健診プロジェクトが・・・。

(3)レッドゾーン患者のお宅訪問&直接メタボ指導!
メタボ健診の結果、特別指導が必要と診断されたレッドゾーン患者Hさんのお宅を、たけし院長自ら訪問。祖父母からひ孫までが集まった「たこ焼きパーティ」に参加しながら、担当医の弘世貴久先生らとともにメタボ改善の必要性を直接指導しました。キムチ、お餅、チーズ、塩昆布など様々な具が入ったたこ焼きをおかずに、ごはんや、シメのお茶漬けまで食べるというHさんの食生活に、院長もビックリ!最後は管理栄養士の高橋徳江先生が、カロリーが半分になる「ヘルシーたこ焼きの作り方」をアドバイス。Hさんは「夫婦で協力しあって食生活を改善します」と誓ってくれました。