キッチンカーを一人運転する速水。第一回の舞台は、千葉県銚子市。『景色も最高ですね!こんな日には、サーフィンしたくなりますよね。ほとんどしたことないけど。笑』と、ジョークを飛ばし、とてもわくわくした様子だ。本日の食材は『キンメダイ』しかし、ただのキンメダイではない。『銚子つりきんめ』だ。百戦錬磨の速水も、銚子つりきんめを調理するのは初めてだという。銚子つりきんめは、全国でも屈指の好漁場銚子で一尾ずつ丁寧に釣り上げ、魚体を傷つけずに管理・出荷されるため、良質な脂がのるブランド魚として人気を博している。
キッチンカーで銚子港に到着。早速、速水は銚子つりきんめとご対面!『うおーーーーー!輝いてますね!』と感嘆の声を漏らす。新レシピ考案に向け、漁師さんへ自らバンバン質問していく。ヒントを探す中で、全国の漁業協同組合が競い合う『Fish-1 グランプリ』で優勝したという『銚子つりきんめ煮炙り丼』を食す。レモンにも卵にも抜群の相性を示す銚子つりきんめに、何かひらめいたようだ。
『お付き合いのほどお願いします!』と、渋くキメて調理開始。「天気も景色も最高!こんなロケーションで料理できるなんて!」とテンションもMAXだ。しかし、唯一の心配事は『風で塩コショウが飛ぶこと』名物の高い位置からの塩パラパラにも少し影響しそうだ。
レシピ「キンメの香味そば」
料理をするうえで大事にしていることは『相手のことを思って作ること』。食べていただく方に喜んでもらえるものを作りたいという速水は、初回からその気持ちがふんだんに盛り込まれた料理を完成させた。和食で使われることが多いキンメダイに千葉の特産落花生油を使用し、大胆に中華風にアレンジしたのだ。
まずはそのまま、次に麺と合わせた辛味を、最後に秘策の山椒で食すという3通りの食べ方を考案。ご協力いただいた漁師さんや地元の方に食べていただく。
『こんなおいしいキンメダイの料理が出てくれば、キンメダイももっと有名になれる!』『こんな食べ方もあるんだと勉強になった』『次のFish-1 グランプリ一緒にがんばりましょう!』と大喜びだった。
地元の方の喜ぶ顔を見て、速水もほっとした様子。気さくな人柄の速水がもてなす地元食材を使った、絶品新レシピが誕生した。