ミュージシャンになる夢を持って3年前に上京した雪斗(西村拓哉)は、結果を残せないまま、東京に別れを告げようとしていた。そこに、どこからともなく一人の少年が現れ、誰にも知らせず撤退しようとしていた雪斗をとがめる。その少年は、ずっと自分の歌を聴いてくれていたという。自分の音楽を心待ちにしていた人がいることを知った雪斗は、これまで応援してくれた人に向け改めてラストライブを開催することを決定する。その日以来、雪斗は集中して練習に励む。その時間は、雪斗に忘れていた感覚と、幼少期の、ある記憶を呼び起こさせる…。