授業風景

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大阪市立茨田小学校

2011年9月16日

授業風景05

ドキュメンタリーとインタビュー

授業対象5年生2クラス(67名)

「ドキュメンタリーって見たことありますか?」

今回の出前授業は児童のみなさんがおそらくこれまで馴染みのないカテゴリー、「ドキュメンタリー」についてです。

「津波に関するドキュメンタリー」

写真

今回講師をつとめた報道ディレクターが制作した、『古文書が語る巨大津波』のダイジェストVTRを児童のみなさんと一緒に見ました。「古文書によると、かつて大阪も何度も津波の被害を被ったという記録が残っていることがわかり、古文書をひもとくことで、近未来の地震への備えをしよう」ということを伝えるための番組です。
どちらかというと小学生にはとっつきにくい内容かと危惧されましたが、みな真剣にDVDに見入っていました。
後で聞いてみると、大阪でも津波があったのは知らなかった児童が大半のようで、担当したドキュメンタリーディレクターも「幼い子どもたちの命を守るために、もっといろいろな形のテレビ番組を作りたい」と話していました。

「取材の基本、インタビューに挑戦」

写真ドキュメンタリーだけでなく、一般的なニュース取材でも欠かせないのがインタビュー。
まずは「なぜ取材にインタビューが必要か」ということを考えてみました。
児童たちからは、「その人しか知らないことを聞き出すため。」「いろいろな人の意見や考えを聞くため。」などの答えが返ってきました。そこでディレクターが「できる限り真実に迫るため、たくさんの人にインタビューします。」と補足しました。
インタビュー取材では、答える側が「はい」または「いいえ」という単純な答えではなく、具体的な内容を自らの言葉で答えてくれるように聞く側が工夫しなければなりません。そのためには、「いつですか?」「なぜですか?」「どう思いましたか?」など、質問する時に必ず疑問を表す言葉を入れる必要があることを学びました。
この日は「夏休みに何をして過ごしたか」をテーマに2人1組でインタビューする側とされる側、両方を体験しました。児童たちは、質問する側も答える側も、とてもわかりやすくやりとりできていました。

「インタビュー」というと気構えてしまいますが、このようなやりとりは友だち、先生、おうちの人との会話にでも応用できます。「なんで?」と「どんなふうに?」この2つの言葉をうまく使うときっと児童のみなさんも会話に達人になれるはずです。