授業風景

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奈良県智辯学園奈良カレッジ

2012年2月24日

授業風景11

テレビ局の編成ってどんな仕事?

授業対象5年生2クラス(81名)

放送局には番組を作る仕事だけではなく、「編成」といって放送局の頭脳あるいは心臓にも例えられる仕事があります。いったいどんな仕事をしているのでしょうか?

「時間割を決めるのが編成の仕事?」

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学校には各クラスに時間割があるのと同様、放送局にも「何時にどんな放送をするか?」という時間割、「タイムテーブル」があります。
学校の場合、1週間に国語が何時間、算数が何時間と勉強する時間数の約束があり、運動場や特別教室を使う時間が重ならないように調整するためにクラスごとの時間割が決まっています。テレビの場合は、どの時間にどんな番組を放送したらより多くの人に見てもらえるかを編成部の人が考えます。
さらには、大きな災害、事件や事故が起きたときに、いち早くその情報を伝えるために、放送中の番組をとりやめて「特別番組」を放送したりもします。その判断をするのが編成部の仕事です。

「タイムテーブルを作ろう!」

「ニュース」「料理番組」「アニメ」「音楽番組」「情報番組」「ドラマ」「ドラマの再放送」「バラエティー」この8種類の番組を1日のだいたい何時ごろに放送したら、よりたくさんの人に見てもらえるでしょうか?
授業では、テレビを見る人が何時ごろどんな生活をしているかを考えながら、放送するのにふさわしい時間帯を考えて、簡単なタイムテーブルを作ってもらいました。
「料理番組は、夕方に買い物に行くお母さんたちが献立を考えるのに役立つから、午後の早い時間に放送したほうがいい」など理由づけもきちんとできていて、その分析力に講師も脱帽でした。

「視聴率とは?」

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視聴率というのは、1つのテレビ番組をどれだけの人が見ているか…というのを表した数字です。視聴率の悪い番組があれば、「番組の内容が悪いのか、あるいは放送している時間に問題があるのか」などと考えるのも編成部の人たちの大事な仕事なのです。
授業では 去年1年間の視聴率ランキングベスト10にはどんな番組が入っているかをみんなで挙げてみました。
ちなみに1950年代にテレビ放送が始まってから今日までのすべての番組の中で最高の視聴率を誇るのは、1963年12月31日にNHKが放送した「第14回紅白歌合戦」。その視聴率はなんとおよそ80%!あまりにも大きな数字にみんなもびっくり!!


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今回講師を担当した編成部員は、「普段、視聴率を分析していると、『本当に子どもたちはテレビを見ているんだろうか?』と不安になることが多かったですが、今回の授業で、児童がいろんな番組を見ていて、また番組を楽しんでくれているのがわかりました。講師をしに行ったはずなのに、子どもたちからいろいろ教わりました」と話していました。

これからも朝日放送は、児童のみんなが、そして子どもだけでなくより多くの大人も見てくれるような番組作りをすすめていきます。