授業風景

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神戸市立谷上小学校

2012年5月15日

授業風景14

見たままを言葉に変換、スポーツアナウンサー

授業対象6年生(25名)5年生(18名)

今回の出前授業は、神戸市立谷上小学校です。三宮から電車で2駅わずか10分くらいの距離ですが、山のトンネルを抜けると大自然に囲まれた谷上小学校が見えます。ABChan教室には5年生と6年生合わせて43人が出席してくれました。講師は、スポーツ担当の小縣裕介(おがた・ゆうすけ)アナウンサーです。スポーツ担当アナウンサーはテレビ・ラジオのスポーツ番組の実況や現場リポートの仕事が多く、それ以外にもニュースを読んだり番組の司会などもやっています。

「早口言葉は重要なトレーニング」

早口言葉もアナウンサーにとっては重要なトレーニングのひとつです。小縣アナウンサーがお手本を見せました。
最初に「かえる ぴょこぴょこ 三ぴょこぴょこ あわせて ぴょこぴょこ 六ぴょこぴょこ」、ちょっと失敗してみんなの笑いを誘ってから完璧にこなすところはやはりプロです。
お手本の後は、児童たちの番です。中にはアナウンサー顔負けの児童もいました。

「スポーツ中継番組の舞台裏」

スポーツ中継は番組の華です。とりわけ関西ならタイガース戦でしょう。
アナウンサー以外にもたくさんの人たちが力を合わせることで中継番組ができあがります。ディレクターだけでも球場内放送席・中継車の中、会社内にある副調整室などのように複数の場所に配置されています。
そして、各所にカメラマン、音声マン、ビデオエンジニアなどの技術担当者が多数います。野球の試合を放送するのに100人近くのスタッフが働いています。
教室では、甲子園での阪神戦中継の舞台裏を説明したVTRを見て勉強してもらいました。

「スポーツアナウンサーの苦労話」

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実際の試合中継では目の前に起きた出来事を伝えるだけではなく、選手の成績や記録などのデータを盛り込むことも重要になります。スポーツアナウンサーは日頃からそういったデータを整理してまとめて必要なときにすぐ出せるようにしています。
スポーツの試合にはシナリオがあるわけもなく、また何時に終わるかも分かりません。ひとたび試合が始まってしまうと「ちょっと休憩してトイレ」というのもNGです。
実況当日は朝から体調を整え、水分もあまり取らないようにコントロールしています。それでも予想外に時間がかかって「本当につらかった・・」という話には児童もびっくりしていました。

「架空実況を披露」

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みんなに実況の迫力を感じてもらうため、小縣アナウンサーが架空実況を披露しました。架空実況とは、クラスにいる児童たちの名前を選手名として使ってスポーツの試合のシチュエーションをつくり実況することです。
授業では、野球の日本シリーズで楽天田中マー君相手に、9回ウラ2アウト満塁というところでバッターボックスに立つクラスメート、サッカーワールドカップで決勝戦のスペイン相手に猛攻を続けるクラスメートが実名で実況に登場し、教室は興奮に包まれていました。

「実況中継に挑戦!」

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次は、スタッフが野菜を切っていく様子を実況することに挑みました。実況のポイントは見たままに「だれが」「なにを」「どのように」「どうした」をしゃべることです。聞くと単純ですが、やってみると本当は非常に難しい。そんな課題ですがうれしいことにたくさんの児童たちが「やってみたい!」と手をあげてくれました。児童たちは状況を伝えようと必死に言葉を重ねて、初めての実況を経験しました。
今回の講師、小縣裕介アナウンサーは、「たくさんの児童たちが積極的に参加してくれる姿が印象的でした、そして放送局の仕事全般に興味を持ってくれた手ごたえも感じました」と話していました。

みんなの感想
今回は授業で学んだことを「新聞」仕立てにして送ってくれました。
文章はもちろんのこと、4コママンガや多彩な色遣いで私たちも感心するほどです。その中から一部を紹介しますね。
みんなの感想


谷上小学校のみなさん、素敵な新聞をありがとうございました!