授業風景

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神戸市立西落合小学校

2012年6月22日

授業風景17

番組制作のウラ側

授業対象5年生(67名)

今回はバラエティー番組のディレクター2人と制作技術のカメラマンが講師。広い教室には何やら撮影に使用する機材がたくさん並んでいます。一体何をするのでしょうか・・・

「番組はどんな風にして作られるの?」

自己紹介を兼ねて、講師がディレクターとしてロケをしている現場の様子を事前にまとめたビデオを見てもらいました。
わずか3秒のシーンを撮影するために30分かけたり、時にはカタコトの英語で外国人の役者さんに演技指導もしたり・・・と、ディレクターはとても忍耐力を必要とする仕事です。でも、そうやって撮影した映像をテレビ番組としてみんなが見て、色々な反応をしたり、感じたりしてもらえると今までの苦労が吹き飛ぶそうです。
また、「小さい頃にテレビで見ていた芸能人と一緒に仕事ができたり、自分の演出で役者さんに演じてもらえることに仕事の楽しさを感じます。」と話していました。

「みんなでコントを撮影しよう!」

写真

たかだか1分程度の映像を作るのに、膨大な時間と手間がかかっていることを実体験で知ってもらおうと、児童全員で「コント」を作ることになりました。演者・カメラマン・音声・照明をみんなに担当してもらいます。
最初、主人公を決める時にはなかなか手が挙がりませんでしたが、カメラマン・音声など撮影スタッフ役は予想以上に人気でした。撮影が始まる前、監督役の講師から「『協力と集中力』が大事。みんなが心をひとつにしていいコントを作り上げよう!」とエール。
実際の撮影は台本の順番通りではなく、同じアングルのカットを効率よく撮影するため順番はバラバラで、子供たちは「???」。いちばん初めのカットはみんなの緊張がこちらにも伝わってくるほど現場はピリピリ、講師から「OK!」がでると、大歓声が上がりました。
写真同じ場面でも別の角度から何度も撮影したり、セリフにつまったり、目線が少しずれてしまい何度も撮りなおしたり、コント作りは子どもたちだけでなく我々の予想をも超える時間がかかりました。ようやく最終カットのOKがでたのは撮影開始より1時間以上経ってからでした。
そんな中、カメラマンの講師は「撮影スタッフ役のみんなと力を合わせて撮影するなか、慣れてくると『こうしてもいいですか?』など提案もしてくれて、その度に嬉しい気持ちになりました。」と語ってくれました。

「実際のニュース原稿を読んでみよう」

撮影したコントを講師が編集している間に、ニュース原稿の読みかたに挑戦しました。みんなで練習した後、何人か前に出て、アナウンサーのようにカメラに向かってニュースを読みました。どの児童もVTRと原稿が合っており、またはっきりと読めていて、とても分かりやすかったです。

「コントの出来映えは?」

お待たせしました!その場でパソコンを使って編集すること40分。先程撮影した映像を台本にあわせてつなぎ、「トントン・バンバン」などの人を叩く「効果音」や「スーパー(文字)」「BGM(音楽)」を入れると・・・子どもたちも大爆笑のコントが出来上がりました!
番組を作るには、撮影だけでなく「いかにみんなに分かってもらうか、楽しんでもらうか」という思いで作業する編集という作業も大切なのです。

予定時間をオーバーした今回の授業ですが、児童のみんなは最後まで「協力」と「集中力」という2つの力を出してくれました。