大阪市立福島小学校

2023年1月27日

授業風景176

授業対象生徒 77名/先生 4名

大寒波の影響もあり、凍てつくような寒さの中、1月27日(金)の午後、2023年最初の出前授業で大阪市立福島小学校へ行ってきました。

今回、受講頂いたのは小学校5年生の生徒の皆さん77名。

昨年1月に西宮市内の小学校でも実施しましたが、阪神淡路大震災から28年、当時の報道取材映像を見ることで未来の防災・減災について学んでもらう授業を学校側に提案、今回で2回目の実施です。

まずは自己紹介。
このエビシー教室を担当している私から、ボランティアで丹波篠山のお米農家のお手伝いをしている話をし、何気ない気持ちでスタートした田植えや稲刈りも、年々大きくなる自然災害などを気にするようになり、地球温暖化・気候変動など考えるきっかけになったことなど、いろんなことに興味を持って視野を広げてほしい、と伝えました。


写真そして、放送業界の歴史や私たちの会社のこと、系列局のネットワークのことなど説明。放送局は、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業であること、私たちに課せられた大きな社会的役割など説明したあと「社内見学」ビデオを上映。放送局の内部がどうなっているのかを見てもらいました。さらに、テレビ画面に映っていないところでどんな仕事があるのか、番組を放送するにはたくさんの仕事があり、それぞれに役割があって、スタッフが一丸となって毎日力を合わせて番組制作を行っていることを学んでもらおうと『「おはよう朝日です」ができるまで』のビデオも上映しました。

休憩を挟み、HP上で公開している「阪神淡路大震災取材映像アーカイブ」を立ち上げ「おはよう朝日です」の天気コーナーを担当している報道記者に講師をお願いし、災害報道に携わる立場から「防災・減災」を学んでもらいました。

写真「1/17は何の日?」「今日は何の地震の日?」というクイズを出題、生徒の皆さんに答えてもらいました。そして、「地震が起こった日」カレンダーを見てもらいました。過去に起こった大きな地震の日をカレンダー上で色分けすると、あまりの多さに生徒の皆さんもびっくりした様子です。
阪神淡路大震災当時、大阪市福島区はそれほど大きな被害にあわなかったようですが、「福島・大阪ってどんな地震の危険があるの?」と生徒の皆さんに問いかけ、現在は陸に見えるこの場所も、昔は海の中だったため、ひとたび大きな地震が発生すると“液状化現象”が起こる可能性があることを伝え、近くを流れる淀川の当時の河川敷の映像を見てもらいました。

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さらに当時の神戸の避難所での様子を知ってもらおうと「食べる」こと、「トイレ」のことがわかる映像を紹介。そして何よりも、当時から人口比率が大きく変わり、現役世代が減り、少子高齢化が進んだ今、「助ける」側の世代が減り「助けてもらう」側の世代が増えていることから、少しでも「助ける」側の人になってもらえるよう、いざという時に備えておく大切さや、家の中でケガをしないために今すぐにでも出来ることをお伝えしました。

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そして最後は生徒の皆さんからの質問コーナー。「どうしてこの仕事をしようと思ったの?」「朝早くて眠くないですか?」「おすすめの番組は?」「大晦日や元旦も仕事あるの?」などなど、時間の許す限り質問にお応えしました。

今回の授業では、神戸にある「人と防災未来センター」が発行している“減災グッズチェックリスト”を配布しました。今後も出前授業では、未来の「防災・減災」に少しでも役立ててもらえたら・・・と切に願い、過去の震災映像アーカイブを使い「防災・減災」を学んでもらう機会を増やしていきたいと思います。