南あわじ市中央公民館「わんぱく塾」
2023年7月28日
178
南あわじ市内の小学生 17名
今年度最初の出前授業は、南あわじ市中央公民館が主催する「わんぱく塾」から申込み頂き、真夏の太陽がギラギラと照り付ける中、7月最後の金曜日に南あわじ市に行ってきました。講師役の鷲尾千尋アナウンサーとコンプライアンスのスペシャリスト・考査部長も一緒です。
「わんぱく塾」とは、市内異校区の児童生徒や異年齢の子どもたちが、社会教育学習の場においてお互いにふれあい交流し、活動を通じて子どもたちに「生きる力」(課題を自ら解決する力)を育むことを目的とした体験型の教室です。
まず鷲尾千尋アナウンサーから放送業界の歴史や私たちの会社のことを説明、私たちの番組がどれくらいの人たちに見られているかを知ってもらいました。そして、災害時でも放送が続けられるよう備えをしていることや放送局の役割を伝え、なぜそのような役割を担う必要があるのかを説明しました。さらに、アナウンサーの仕事について、テレビやラジオの番組司会だけでなく、ニュースを伝える、インタビューをしたりロケに行ったり、スポーツの実況やイベントの司会など多岐にわたっていることを知ってもらい、鷲尾千尋アナウンサーが出演中の番組「おはよう朝日です」の制作のウラ側がわかるビデオを上映しました。
次に放送局が番組を制作・放送するには、社会のルールを守ることが求められていることを学ぶ時間に。“コンプライアンス”と聞くと難しく考えがちですが・・・難しい話は一切なし!生徒の皆さんにとって身近なものから事例を紹介、社会のルールにより場合によっては番組の台本や演出を修正しなくてはならない事や、時代とともに変化する多様性についても「決めつけないこと」「ひとりひとりが“ありたい姿”でいること」の大切さも伝えました。さらにネット時代、ネットを正しく使う“力”を養う必要があること、特に災害時にはSNSの情報は信じ込まない!フェイクニュースの可能性もあり拡散しない!と伝えた上で、放送局でも騙された事例を紹介し、虚偽を見極めるために「発信元を探る」「ほかのメディアも調べる」など、私たちが情報を発信する際には何度も何度も事実確認していること、ネットと違い、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ「みんなの手本」になる必要があることを伝えました。そして、人を言葉で傷つけない!相手の気持ちを考えて言葉にして欲しい!とメッセージをおくりました。
休憩を挟み、後半は、たくさんの“体験”をしてもらいたく、まず「ここがへんだよ!?コンプラクイズ」を用意。生徒の皆さんにクイズを出題。少し難しい問題にも、次々と答えてくれました!
そして、鷲尾千尋アナウンサーと一緒に早口言葉を楽しむ前に、人前で話すコツや緊張のほぐし方、上手くしゃべるためのコツなど、とっておきの秘訣を伝授。アナウンサーの基本「お腹から声をだす」「ひとつひとつハキハキと!」「大きな口をあけて話す」ことを伝え、早口言葉で楽しい時間を過ごしました。
さらに少しでも本物の体験をしてもらおうと「ニュース原稿読み」にチャレンジ!異校区&異年齢の皆さんが参加していることもあり、人前でチャレンジするには躊躇するかも!?と思っていたのですが・・・、積極的に挙手してチャレンジしてくれました!時間の都合上、全員に体験してもらうことが出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、読むニュースの内容をよく理解し、大きな声でハキハキと一生懸命伝えよう!という姿勢が伝わってきました。とても初めての体験とは思えないくらい上手に読んでくれました。
そして最後は質問コーナー。「朝、眠くならないの」「眠くなった時、目を覚ます方法は?」
「ゲームや好きなアニメは?」「災害時の連絡方法は?」など、時間の許す限り質問にお応えしました。「おすすめのアニメがあれば教えて!」という鷲尾千尋アナウンサーからの逆質問に真剣に答えてくれた皆さん、ありがとうございました!
中央公民館のそばには、たくさんの向日葵が太陽に向かってたくましく咲き誇っていました。今回、参加した皆さんが、この向日葵のように夢や目標に向かって大きく成長くれることを願い、淡路島を後にしました。