西宮市立神原小学校
2023年11月30日
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生徒 74名/先生 3名/保護者 2名
木々の紅葉が色づき、見ごろのピークを迎えた11月末、西宮市立神原小学校へ午後から出前授業に行ってきました。
今回、受講頂いたのは小学校6年生の生徒の皆さん74名。申し込み頂いた保護者の方も一緒です。
冒頭、生徒から「働くことについて学ぶ時間」に来てくれた感謝の言葉があり、授業開始。まずは自己紹介。会社のことを知ってもらうため放送局の内部がわかる「社内見学」ビデオを上映。放送局は国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業であること、私たちに課せられた大きな社会的役割について説明し、私たちの制作している番組をどれくらいの人が見ているのかなどを伝え、朝の情報番組『「おはよう朝日です」ができるまで』のビデオも上映。テレビ画面には映っていないところで、放送局にはどんな仕事があるのか学んでもらいました。
休憩を挟んで、後半は、「宣伝」と「広告」についてお話をしました。
生徒の皆さんが手にする身近な商品。どのようにして情報を得ているのかをたずねてみたところ、「CMでみた」「ネットでみた」「友だちから聞いた」など、広告やコミュニケーションを通して商品の情報を得ているようです。そこで、放送局は番組が商品である以上、見てもらうためにどのような活動をしているのか。よく目にする番組CM、自局では放送できるけど、ライバル関係の他局では絶対に放送することがないため、ABCテレビを見ない人にどう周知するか?実際に掲載された新聞の広告を見てもらい、ほかにも電車の車内刷りや駅ポスター広告、インターネットやSNSを駆使したり、記者会見を開いたりして、幅広い人に情報を届けしていることを伝えました。
ここで、今回受講した6年生の皆さんに来年4月に入学の新1年生に向け「神原小学校」の“良いところ”を紹介する動画制作を提案。6年間通った生徒の皆さんだからこそわかる学校の良いところを挙げてもらいました。「仲がイイ!」「自然がたくさんある」「挨拶がすすんでできる!」「給食が美味しい」「みんな面白くて元気!」など、いっぱい発表してくれました。学校行事についても聞くと「運動会」「音楽会」「工作展」などのイベントがあることも教えてくれました。また修学旅行で“広島”に行ったことも動画の中に盛り込むことを提案。これらの“良いところ”やイベントの様子を写真や動画で撮影し、素材にコメントを添えてつなげば簡単に紹介動画が完成することを知ってもらいました。
ただし、「給食が美味しい」というシーンでは“有名シェフが調理”とか、「修学旅行」のシーンでは“旅先は海外!”など、誇大表現や虚偽は絶対にしてはいけないことを伝え、実際に誇大表現や虚偽が行われた広告の事例を紹介しました。
また、私がネットで商品を購入する際に気を付けている点も紹介、商品が届いた時に後悔しない為に、その商品のことを調べたり、友人にアドバイスを求めたりしていることを伝えました。
私たちメディアは、広告媒体とも言われています。番組だけではなく、たくさんの人が見る広告一つをとっても、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ内容をしっかり確認する必要があり、社会のルールや法律に則った広告を放送しなければならないことを知ってもらい、クリスマスプレゼントやお年玉でモノを買うことが多いこの時期、よく見極めて購入して欲しい!とメッセージを贈りました。
最後は生徒の皆さんからの質問コーナー。「仕事で一番大変だったことは?」「仕事のやりがいは?」「この仕事に就こうとしたきっかけは?」など多くの質問をもらい、時間の許す限り答えしました。そして生徒から「私はテレビが大好きなので貴重な話が聞けてうれしかった」との挨拶で授業は終了。
卒業まで後3か月ちょっと。ぜひ動画を制作するなど、最後まで小学校生活をおもいっきり楽しんでほしいと思います!