大阪市立片江小学校
2024年2月9日
185
生徒 93名/先生 3名
2月3連休前の金曜日の午後、大阪市立片江小学校へ出前授業に行ってきました。
今回受講頂いたのは、元気いっぱいの小学校5年生の生徒の皆さん93名。
まずは自己紹介。そして、これまで私が携わった仕事を紹介。会社のことを知ってもらうため放送局の内部がわかる「社内見学」ビデオを上映。私たちに課せられた大きな社会的役割について説明し、私たちが制作している番組をどれくらいの人が見ているのかなどを伝え、朝の情報番組『「おはよう朝日です」ができるまで』のビデオも上映。テレビ画面には映っていないところで、どんな仕事があるのか学んでもらいました。
10分間の休憩を挟んで、後半は、「宣伝」と「広告」の授業です。
生徒の皆さんが手にする身近な商品。どのようにして情報を得ているのかをたずねてみると「CMでみた」「ネットでみた」「SNSで・・・」など、様々なツールで商品の情報を得ているようです。放送局もたくさんの方に番組を見てもらうためにどのような活動をしているのか。よく目にする番組CM、自局では放送できるけど、ライバル関係の他局では絶対に放送することがないため、ABCテレビを見ない人にどう告知するか?実際に掲出した新聞の広告を見てもらいました。また、記者会見を開くなど、その模様がどのようにニュースや記事になるのかをお伝えし幅広い人に情報を届けしていること、交通広告やSNSなども駆使して情報を届けていることを伝えました。
ここで、今回受講した5年生の皆さんに「片江小学校」の“良いところ”を紹介する動画制作を提案。生徒の皆さんや先生に学校の良いところを聞くと「生徒の“ノリ”がいい!」「校舎が広い!」「給食が美味しい!」「地域の方が優しい!」など、いっぱい教えてくれました。学校行事についても聞くと「運動会」「遠足」、「PTAドッヂボールチーム」があること、修学旅行は“伊勢志摩”に行くこともわかり、動画の中に盛り込むことを提案。これらの“良いところ”やイベントの様子を写真や動画で撮影し、素材にコメントを添えてつなげば紹介動画が完成することを知ってもらいました。
ただし、「修学旅行」のシーンでは“旅先は海外!”とか、「給食が美味しい」というシーンでは“有名シェフが調理”など、誇大表現や虚偽はアカン!と伝え、実際に誇大表現や虚偽のあった広告事例を紹介。会社で行った「食品ロス削減」を考えるイベント、規格外野菜を含む新鮮野菜の即売会“マルシェ”で購入した野菜で、私が料理したSNSの動画を紹介。動画制作の際には「みんなで力を合わせてぜひ制作して欲しい!」とお願いしました。また、実際に私がネットで購入した商品を紹介し、この商品を購入する時に気を付けた点も伝え、情報を“見極める力”を身につけて欲しい!と訴えました。
私たちメディアは、広告媒体とも言われています。不特定多数の方が見る番組やCMは、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ内容をしっかり確認する必要があり、社会のルールや法律に則り放送しなければならないこと、情報を発信する際も、一つの情報に偏らずバランスよく情報収集していることなどを知ってもらいました。
最後は生徒の皆さんからの質問コーナー。私個人に対する質問が多く、答えに困りましたが・・・時間の許す限り答えしました。
短い時間でしたが・・・休憩時間には、放送で使ったニュース原稿を見せたところ、アナウンサー風に伝え始める生徒もいて、みんなと楽しい時間をすごしました。