授業風景

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大東市教育委員会「メディア部」

2024年3月9日

授業風景186

授業対象大東市立北条コミュニティセンター(いいもりぷらざ) 生徒15名

春の訪れを感じる3月上旬、2023年度より地域移行で部活動の幅を広げる取り組みを行っている大東市教育委員会「メディア部」からの要望にお応えする形で、上田剛彦アナウンサーとアイネックスの技術スタッフ2名と一緒に出前授業に行ってきました。

写真この「メディア部」(部員:約20名)は2023年4月に発足。学校単位での部活動の枠を超え、幅を広げる活動を実施しており、月に2回ほど市内の中学1〜3年生が集まるそうで、今回の授業には8名が参加。さらに地域の枠を大阪府外にも広げ、西宮今津高校「放送メディア部」と連携し、高校生7人も授業に参加し合同部活が実現しました。

まずは私たちスタッフの自己紹介。そして上田剛彦アナウンサーから放送業界の歴史や私たちの会社のことを説明、どれくらいの人が私たちの番組を見ているのかを知ってもらいました。そして、災害時でも放送が続けられるよう備えをしていることや放送局の役割を伝え、なぜそのような役割を担う必要があるのかも説明。さらに、アナウンサーの仕事について、テレビやラジオの番組司会だけでなく、ニュースを伝える、インタビューやロケ、スポーツの実況やイベントの司会など多岐にわたっていることを伝え、朝の情報番組「おはよう朝日です」の制作のウラ側がわかるビデオを上映しました。

写真続けて、参加した生徒の皆さんもやっているというSNS。今や、誰もが簡単に写真や動画を作成して発信できる時代だからこそ、私たち放送局とSNSの大きな違いを伝え、私たち放送局は、国民の共有財産である“電波”を利用して放送している「免許事業」であることから、アナウンサーはもちろん、放送で気を付けている点を知ってもらい「放送するときは何度も何度もみんなで確認している」ことを伝えました。
その上で、間違った情報は広めない&拡散しない!ホントかウソかを見極めるために、発信元を探ったり、1つの情報に頼らずほかのメディアも調べたり、文章や映像など表現に違和感がないかどうか、また生徒の皆さん自身が何か発信する際は、発信前に「もう一度内容の確認」や「発信後の影響力を想像」することなど、ネットを正しく使う“力”を身につけてほしい!と訴えました。

休憩を挟み、生徒の皆さんが待ちに待った「ニュース番組」の制作&放送疑似体験のコーナー。

写真アイネックスの技術スタッフ2人が本物の放送機材を持ち込み、会場の会議室がニューススタジオとサブに様変わり。技術系の仕事であるカメラマン役&スイッチャー役と、制作系の仕事であるアナウンサー役&フロアディレクター役にそれぞれ分かれて、私たちスタッフから各パートの仕事内容についてレクチャー。

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写真体験してもらう実際のニュースOAを見てもらい、いよいよ「ニュース番組」の制作&放送の疑似体験!フロアディレクター役の「本番5秒前!」の掛け声で放送がスタート。最後は「○○がお伝えしました」で体験は終了。

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達成感と無事に放送終了で少しホッとした様子の生徒の皆さんでしたが、カメラマン役の生徒からは「難しかった。手振れ装置がないので、めっちゃブレる」「(人物を)画面の真ん中にもってくるのが難しい」、アナウンサー役の生徒からは「時間を気にしながら原稿を読んでも、インタビュー取材映像までに読み終えることが出来なかった。アナウンサーって凄い!」、「アドバイスが嬉しかった!上手くなりたい!」「出演側、撮影側、両方の気持ちが理解できた」など、メディア部ならではの感想も。

最後に上田剛彦アナウンサーから、4月から進学&進級する生徒の皆さんに向けてメッセージを贈り、西宮今津高校の生徒が代表して「今日、教えてもらった話や技術を活かして、これからもがんばりたい!」と挨拶があり、授業は終了。

話し方や伝え方、カメラワークの技術などのアドバイスに熱心に耳を傾け、放送機材に触れ、目を輝かせて体験していた生徒の皆さんの姿が印象的で、時間の許す限りお応えし、会場を後にしました。