大阪市立上福島小学校
2024年8月30日
188
生徒 55名/先生 4名
台風10号の接近に伴い・・・進路や警報、交通機関の計画運休など・・・、前日にも学校側と連絡を取り合いましたが、生徒の皆さんの熱い想いが通じたのか、授業当日の朝、目覚めたら夏の日差しにびっくり!無事に2024年度最初の出前授業に行ってきました。
受講頂いたのは、大阪市立上福島小学校5年生の皆さん。今回は、コンプライアンスのスペシャリスト・考査部長と、この4月にキャリア入社した社員も一緒です。
まずは自己紹介。そして、これまで私が携わった仕事を紹介。会社のことを理解してもらうため放送局の内部がわかる「社内見学」ビデオを上映。私たちの番組がどれくらいの人たちに見られているかを知ってもらい、そして災害時でも放送が続けられるよう日頃から備えをしていることや放送局の役割を伝え、なぜそのような役割を担う必要があるのかを説明しました。
そして、朝の情報番組『「おはよう朝日です」ができるまで』のビデオも上映。テレビ画面には映っていないところで、どんな仕事があるのか学んでもらいました。
後半は、放送局が番組を制作・放送するには、社会のルールを守ることが求められていることを学んでもらおうと「コンプライアンスって?」の授業です。“コンプライアンス”と聞くと難しく考えがちですが・・・難しい話は一切なし!子どもたちにとって身近なものから事例を紹介。社会のルールに合わせて番組の台本や演出を修正しなくてはならない事や、時代とともに変化する多様性についても「決めつけないこと」「ひとりひとりが“ありたい姿”でいること」の大切さを学んでもらいました。そしてネットの利用時間が増えた今、AIの技術発達もあり・・・ネットを正しく使う“力”を養うには、SNSの情報は信じ込まない!それってフェイクニュースかも!?と伝えた上で、放送局でも騙された事例を紹介。
ネットリテラシーを高めるには、「たとえネットに広がっていても友だちが言っていても間違った情報は広めないよう真偽を見極めよう」と伝え、そのためには「発信元を探る」「ほかのメディアも調べる」「文章の表現に注目する」などアドバイス。私たちが情報を発信する際には何度も何度も事実確認していることを知ってもらいました。私たち放送局はネットとは異なり、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業だからこそ「みんなの手本」になる必要があり、人を言葉で傷つけない!相手の気持ちを考えて言葉にして欲しい!とメッセージをおくりました。
さらに「情報リテラシー」への理解を深めてもらおうと「ここがへんだよ!?コンプラクイズ」を用意。実際の放送後、視聴者から指摘のあった事例をはじめ、番組出演者の発言のどこが不適切だったかを考えてもらったり、石川県能登半島地震の際にSNSで拡散された“ニセ情報”について考えてもらったり、AIが作成した画像のおかしな部分はどこ?も出題。生徒の皆さんは「〇〇がおかしい!」と元気いっぱいに答えてくれました!
特に事件や事故、災害時には“ニセ情報”が拡散されやすいので「SNSの画像が本当かどうかは、専門家でないとわからない!情報を鵜呑みにせず、リポストなどで拡散することはやめよう!」と訴えました。
そして時間の許す限り質問にお応えしました。
最後に「9/14(土)に本社屋で“こども縁日”を開催する予定なので、ぜひ遊びに来てネ!」とお知らせして学校を後にしました。