大阪市立瑞光中学校

2024年9月18日

授業風景189

授業対象生徒 159名/先生 12名

「暑さ寒さも彼岸まで」そんな言葉は何処へ!?まだまだ・・・残暑厳しい中、大阪市立瑞光中学校へ出前授業に行ってきました。

写真写真

今回受講頂いたのは、中学2年生の生徒の皆さん159名。

写真まずは自己紹介。私が携わった仕事を紹介。放送業界の歴史やABCのことも説明、どれくらいの人たちが制作している番組を見ているのかも知ってもらい、放送局の内部がわかる「社内見学」ビデオを上映。災害時でも放送が続けられるよう日頃から備えをしていることや私たち放送局に課せられた社会的役割を伝え、なぜそのような役割を担う必要があるのかを説明しました。写真そして、朝の情報番組「おはよう朝日です」の制作のウラ側がわかるビデオも上映。画面に映っていないところで、どんな仕事があるのか学んでもらいました。



休憩を挟んで、後半は、「宣伝」と「広告」の授業です。


皆さんが手にする身近な商品。どのようにして情報を得ているのかを聞いてみると、CM・新聞・SNSなど、様々なツールで商品の情報を得ているようです。そこで放送局も大勢の人に番組を見てもらうにはどんな活動をしているのか。よく目にする番組CM、自局では放送できるけど、ライバル関係の他局では絶対に放送することがないため、ABCテレビを見ない人にどう告知するか?実際に掲出した新聞の広告を見てもらいました。また記者会見を開くなど、その模様がどのようにニュースや記事になるのかをお伝えし幅広い人に情報を届けていること、SNSなども使い情報を届けていることを伝えました。

写真中学生にもなるとSNSなどを始める生徒も多くいることから、私がSNSで発信している内容を紹介。放送局は、総務省から「免許」が交付され国民の共有の財産である“電波”を利用した免許事業であることから情報発信する際は、正確で早く伝えるだけでなく同時に責任を伴うが、匿名で発信できるSNSは責任を伴わないことを理解してもらったところで、「瑞光中学校」の“良いところ”を紹介する動画制作を提案。生徒の皆さんや先生に学校の良いところを聞くと「みんな明るい!」「やる時はやる!」「給食が美味しい!」「部活が素晴らしい!」「イベント事に一生懸命!」など、いっぱい教えてくれました。写真そこで、これらの“良いところ”をたくさん動画の中に盛り込み、イベントの様子を撮影してみては?と提案。撮影した素材にコメントをスーパーすれば紹介動画が完成するので「みんなで力を合わせてぜひ制作して欲しい!」とお願いしました。



ただし、制作するうえで、絶対に誇大表現や虚偽はアカン!と伝え、実際に誇大表現や虚偽のあった広告事例を紹介。また実際に私がネット購入した商品を紹介。この商品を購入する時に気を付けた点も伝え、情報を“見極める力”を身につけて欲しい!と伝えました。SNSで発信した情報が拡散すれば、ほぼ削除することは不可能と言われています。8月に日本列島を襲った台風10号。この時に拡散された偽情報の新聞記事を紹介。災害時にはSNSの情報は鵜呑みにせず、本当に助けを求めている人が救助されない可能性に触れ、絶対に拡散しないでほしい!と訴えました。


最後に先生から「仕事のやりがい」について質問があり、生徒代表から「テレビのウラ側を知ることができてよかった。今日学んだことを活かして、もっと学校の良いところを見つけていきたい」との挨拶で授業は終了。

写真見ると幸せになると言われている「ドクターイエロー」が見える学校と聞いていたのですが、残念ながら私は目にすることはできず・・・。でも、みんなが“幸せ”になってほしいなぁと願い学校を後にしました。