斑鳩町立斑鳩西小学校

2024年12月10日

授業風景194

授業対象生徒 71名/先生 5名

最寄り駅から大和川の河川敷を歩くこと約25分、午後から斑鳩町立斑鳩西小学校へ出前授業に行ってきました。

写真写真

今回受講頂いたのは、小学5年生の生徒の皆さん71名。

写真まずは自己紹介。私が携わった仕事を紹介。放送業界の主な歴史を伝え、ABCのことをしってもらおうと「社内見学」ビデオを上映。私たちの番組をどれくらいの人たちが見ているのかを知ってもらい、災害時でも放送が続けられるよう日頃から備えていることや放送局の役割を伝え、なぜそのような役割を担う必要があるのかも説明。また各地の放送局は、ニュースのネットワークで結ばれていることを伝え、今年元旦に発生した能登半島地震の時は、地元の放送局だけではマンパワーが足りず、近隣の系列局や私たちも応援にかけ付けたことを知ってもらいました。

写真毎朝、総勢80名以上の人が力を合わせて制作している朝の情報番組「おはよう朝日です」の制作のウラ側がわかるビデオも上映。画面に映っていないところで、どんな仕事があるのか学んでもらいました。

後半は、「宣伝」と「広告」の授業です。

写真皆さんが手にする身近な商品。どのようにして情報を得ているのかを聞いてみると、CM・新聞・スマホ・雑誌など、様々なツールで商品の情報を得ているようです。そこで放送局も大勢の人に番組を見てもらうにはどんな活動をしているのか。よく目にする番組CM、自局では放送できるけど、ライバル関係の他局では絶対に放送することがないため、ABCテレビを見ない人にどう告知するか?

写真実際に掲出した新聞広告を紹介、時には記者会見を開き、その模様がどのようにニュースや記事になるのかをお伝えし、SNSも使用するなど、色んな手段で幅広く多くの人に番組の情報を届けていることを伝えました。

写真ここで、「斑鳩西小学校」の“良いところ”を紹介する動画制作を提案。その前に私がSNSで発信している内容を紹介。放送局は、総務省から「免許」が交付され国民の共有の財産である“電波”を利用した免許事業であることから情報発信する際は、正確で早く伝えるだけでなく同時に責任を伴うが、匿名で発信できるSNSは責任を伴わないことを理解してもらったところで、生徒の皆さんや先生に学校の良いところを聞いてみました。「元気が良い!」「給食が美味しい!」「先生が優しく教え方が上手!」など、いっぱい教えてくれました。

写真そこで、これらの“良いところ”を動画の中に盛り込み、学校生活の様子を撮影、コメントをスーパーすれば紹介動画が完成すること伝えました。良いところには「マスコットキャラクターとテーマソングがある」そうなので、ぜひそのキャラクターとともにテーマソングを歌うなど「6年生になったら力を合わせて制作して欲しい!」と思います。

ただし、制作するうえで良いところの「整備されている」「修学旅行は広島」などのシーンでは、“最新のシステムによる学習”“修学旅行は海外”など、誇大表現やウソは絶対アカン!と伝え、実際の誇大表現&虚偽広告の事例を紹介。また私がネットで商品を購入した際に気を付けた点も伝え、クリスマスや正月、子どもたちにとって購買意欲が高まる季節だからこそ、「情報元を確認する」「1つの情報だけに偏らず色々調べる」など、悩んだ時は「両親や先生、友だちに相談して」とお願いしました。

また災害時には偽情報が拡散されることから、情報を“見極める力”を身につけて欲しい、SNSの情報は鵜呑みにせず、本当に助けを求めている人が救助されない可能性に触れ、絶対に拡散しないでほしい!と訴えました。また、過去にSNS上で炎上した投稿なども紹介。投稿する際は、言葉で人を傷つけてないかなど、発信前に読み返す、発信後の影響を想像することが大切!と伝えました。

写真受講してくれた皆さんにとって2025年もステキな年になりますように!