高槻市立芝谷中学校
2025年1月17日
196
生徒 215名/先生 13名
2025年最初の出前授業は、総合学習「キャリア学習〜My life 人生の歩き方〜」という授業の一環で申し込み頂いた高槻市立芝谷中学校に、福井治人アナウンサーと一緒に行ってきました。
受講頂いたのは、受験を目前に控えている中学3年生の生徒の皆さん215名。
自己紹介の後、放送業界の歴史や私たちの会社のこと、各地の放送局は、ニュースのネットワークで結ばれていること、阪神淡路大震災、東日本大震災、大阪北部地震、能登半島地震など災害時は、系列局内で協力し助け合っていること、そしていざという時でも放送が続けられるよう日頃から備えていることや放送局の役割を伝え、そのような役割を担う理由も説明。
放送局は、国民の共有の財産である“電波”を使用している免許事業であること知ってもらい、「おはよう朝日です」の制作のウラ側がわかるビデオを上映、画面に映っていないところでどんな仕事があるのか知ってもらいました。
ここで、福井治人アナウンサーにバトンタッチ。
アナウンサーは「世の中で起きていることをなるべく分かりやすく、正確に伝える!」のが仕事で、すごく“やりがい”のある仕事であることを伝えました。
野球中継などスポーツ実況は、テレビとラジオでは大きく実況スタイルが異なることから、生徒の皆さんには全国中学野球選手権大会・決勝、満員で大歓声の甲子園球場、9回“サヨナラ”のチャンスの場面を想像してもらい、芝谷中学野球部のキャプテンが、まるでコントのように“ノリノリ”で演出に協力!ABC中学・福井投手との“野球対決”を即興で実況!これには先生方も大喜び!体育館が拍手に包まれました。大事なのは、その場にいない人にも状況を想像してもらえるように話をすることだと力説。さらにスポーツ実況アナウンサーにとって「資料の準備はほぼ毎日!」3時間前後の生放送に対し、何倍もの時間をかけて資料を準備していることを知ってもらい、その資料を見てもらいました。甲子園球場でのナイター実況の日や「おはよう朝日土曜日です」出演の日のタイムスケジュールも紹介しました。
次に「ABCアナウンサー教本」にも載っている早口言葉に、何人かの生徒と先生にチャレンジしてもらい「緊張している時こそ、ゆっくり大きな声で!」とアドバイス。そして実際のニュース映像とニュース原稿を見てもらい、「丁寧に!大きな声で!落ち着いて!伝える!」「大切なことを強調する!」など原稿読みのポイントを伝授し、「ニュース原稿読み」にチャレンジしてもらいました。
体験後のインタビューでは「緊張した」「一語一語、単語に気を付けて伝えた」と答えてくれた生徒。「大事なところをしっかり意識して伝えていた」と福井治人アナウンサーの感想。「実はずいぶん前にABCのアナウンサー試験を受けた」という先生もチャレンジしてくれました。
そして、質疑応答の時間では「好きな球団が優勝した時の実況をお願いしたい」と実況のリクエストにお応えし授業は終了。
高校受験など、人生の節目で生徒の皆さんが直面するであろう「面談」に備え、乗り切るためにアナウンサーの立場から@「見た目」だらしない格好ではなく、きちんと!A「話し方」大きな声の方が一生懸命さがわかるB「伝え方」堂々と丁寧にゆっくりと!を伝えてくれた福井治人アナウンサー。
最後に「みんなの“ノリ”が良く、楽しかった!中学の想い出、出会った友達を大事にしてほしい!」「これからの人生、成功するときもあれば失敗するときもある。失敗してもそれは次の“成功のもと”だと思う。そこに向かって頑張れるかどうか、頑張れることが次につながる!」とメッセージを贈りました。
「ガーベラ」の花飾りをつくり「受験がんばってください!」と後輩たちからのメッセージもあり、心温まる1日となりました。