授業風景

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大阪府熊取町立東小学校

2012年10月1日

授業風景21

トランポリン・ロンドン五輪代表 上山容弘選手を取材しよう!

授業対象5年生(86名)

この日はスペシャルゲストとして、ロンドン五輪で入賞を果たしたトランポリンの上山容弘選手(27歳)に来ていただきました。上山選手は熊取町の隣にある、泉南市出身、まさに地元あこがれの選手なんです。
授業は小学校の目の前にある「ひまわりドーム」という体育館で行いました。子どもたちによる上山選手へのインタビューや練習風景の撮影、北京・ロンドン五輪での演技映像などにナレーションを付けて上山選手のすべてを紹介する特集VTRを作るのが目標です。
子どもたちは(1)取材カメラ班 (2)インタビュー班 (3)ナレーション班に分かれて実習しました。

「取材カメラマン班編」

写真カメラ班は放送局のスタッフと共に上山選手の練習風景やインタビューなどを撮影しました。スポーツ取材ということで、今回は家庭用と大きさが変わらないくらいのカメラでの撮影です。
トランポリンの上で高く宙に舞う上山選手の動きを、「どの位置から」「どの角度で」撮るとより迫力ある映像になるかを自分たちで考え、時には講師のアドバイスを受けながら一生懸命カメラを回していました。

「インタビュー班編」

写真インタビュー班は「上山選手への質問内容を考える人」と「実際にインタビューする人」の2班に分かれました。次から次へと質問案が思い浮かぶ中、「視聴者の関心は何か」「重複する質問がないか」などに気をつけて、子どもたち自身で決めていきました。
今度はインタビューする児童の出番です。講師役のアナウンサーから事前に、
(1)相手の目を見て
(2)大きな声ではっきりと
(3)一つ質問して答えを聞いたら、さらにその答えから次の質問を考えよう

ということを学びました。
そして、普段スポーツ選手の取材時にはなかなか聞けない「好きな女優は誰ですか?」などの質問も飛び出し、上山選手がタジタジになる場面もありました。

「ナレーション班編」

今回取材したものは数分のVTRに編集することになっています。そこで、「VTR映像のナレーションを作成する人」と「ナレーションを読む人」に分かれ作業することに。
ナレーション作成班は、上山選手とトランポリンの関わりや10年近く世界のトップレベルで活躍する上山選手の実績をどう文章にするのか、かなり頭を悩ませていました。ある児童は実際のトランポリン器具に触れて何かを感じ取ろうと、五感を目一杯働かせて作業していました。
そしていよいよナレーション撮り!20人がリレー方式で1区切りずつのコメントを担当します。ここでもアナウンサーから教わったポイント
(1)大きな声ではっきりと
(2)ナレーションに気持ちを込めて

に気をつけて、みんな元気よくスムーズに読み上げる事ができました。

「もっと上山選手を知ろう!」

写真取材実習が終わったところで、「上山選手への質問タイム」です!子どもたちとの一問一答を少し紹介しますね。

トランポリンが上手になる秘訣は?
→ 大好きになること、負けず嫌いになること。
トランポリンの面白さは?
→ 日常では体験できない「宙に浮く」スポーツだということ。
ロンドン五輪で一番目に食べたものは? → ハンバーガー!

夢のような時間もあっという間に終わり、最後に上山選手から子どもたちへのメッセージをいただきました。
「今日はとても楽しかったです。自分の夢に向かって、一歩一歩、遅くてもいいから前に進んでいこう!むだな努力なんてひとつもないんだよ。かっこいい、素敵な大人になってください!」

子どもたちが収録した映像・インタビューシーン・ナレーションを一旦ABCに持ち帰って、スタッフが編集し、約7分間の「上山選手に密着」という特集VTRに仕上げました。VTRは子どもたちのがんばりの結晶。教室では子どもたちからのリクエストで2回も上映しました。上映後、取材時の感想を聞いてみました。

みんなの感想
  • 上山選手の動きに合わせて撮るのが難しかったです。カメラマンにいろいろな撮り方を教えてもらいとても勉強になりました。
  • ナレーションを読みやすい文章にすることが大変でした。
  • インタビューする時、とってもドキドキしました。また上山選手が答えてくれたことにもう一つ続けて質問するのが難しかったけれど、一生懸命考えてしゃべりました。
みんなの感想



東小学校のみなさん、どうもありがとうございました!
そして子どもたちのために来て下さった上山選手、本当にありがとうございました!
子どもたちに向ける優しいまなざしがとても印象的でした・・・