授業風景

申し込む

大阪市立野田小学校

2012年11月27日

授業風景24

「情報番組はどのようにして作られるの?」

授業対象5年生(88名)

「『おはよう朝日です』はこんなふうに作られています」

朝日放送の出前授業があるということで、子どもたちは「6チャンネル」の番組を色々と見てくれていたようです。講師が「今朝、どんなテレビを見てきた?」と問いかけると「『おはよう朝日です』見たよ〜!」と元気に答えてくれました。
さらに、番組の内容をたずねると「NMB48が文房具の紹介してた!」「体操の内村選手が結婚したこと」など、詳しく挙げてくれました。
「おはよう朝日です」など朝の情報番組には、その時番組を見ている人が「今知りたい!」という情報が、1コ1コは短くすべて詰まっているのが特徴です。
たとえば「トレンドエキスプレス(今の流行を届けるコーナー)」では番組スタッフが「コレいいな♪」と思った情報を街を歩いたり周りの人に聞いたり、また、雑誌などの流行情報を調べたりして企画を持ちより、放送日3週間前くらいにみんなで会議して「どんな特集をするか」を決めます。
1回の会議で50〜60コくらいの企画から選ばれるのはわずか10コほど!スタッフは皆、必死です。

「今年どんなものが流行ったかな?」

写真

そこでみんなに「トレンドエキスプレス」コーナーで今年放送した「はやりもの」をピックアップしたVTRを見てもらいました。
子どもたちに人気のおもちゃ、炭酸飲料、そしてラーメンなど、どの商品紹介のシーンでも「あ〜これ知ってる〜!」「これこれ、めっちゃおいしいねん!」など、友達同士で口々に言っていました。みんなが知っているものが「おはよう朝日です」では紹介されていたようです。
「おはよう朝日です」は小学生から大人まで幅広い世代の人が見ている番組なので、「トレンドエキスプレス」で紹介するテーマも色々な世代の流行を取り混ぜているのですよ。番組の内容について学んだ後は、番組を支えるスタッフについてのお話です。
「おはよう朝日です」の出演者は毎日10人ほどですが、番組は出演者だけでは成り立ちません。1回の番組で、50〜70人のスタッフが働いています。映像に映らないところでカメラ・音声などの技術スタッフ、スタジオセットに関係する美術スタッフ、ディレクター、プロデューサーなど、様々な仕事をする人がいて、はじめて番組が放送できるのです。


「今年注目の人を紹介しよう!」

放送局では12月に入ると、政治・芸能・スポーツなど今年一年を振り返る特集を様々な番組で放送します。そこで、児童には番組の出演者になったつもりで「自分が気になる 今年かっこいいなと思った人!」について紹介してもらうことにしました。「誰のことをかっこいいと思ったのか?」「その人のどんなところがかっこいいと思ったのか?」など、事前にワークシートにまとめた文章を30秒で発表します。最初は隣に座っている友だちに自分の文章を読んで聞いてもらいます。でも、30秒で自分が伝えたいことを相手に分かりやすく言うにはなかなか難しいようです。何度か練習するうちに慣れてきて、お互いの目を見ながら発表していました。そして仕上げは「みんなの前で発表!!」です。撮影用カメラを使ってテレビモニターに映し出された姿はテレビリポーターのようです。友達の応援、歓声のもと、緊張しながらも自分の伝えたいことをしっかりとカメラ目線で発表していました。ちなみにみんながかっこいいと思っていた人は…レスリングの吉田沙保里選手・陸上のウサイン・ボルト選手・ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授・スギちゃんなど、その名を聞けばどの人も今年活躍した人ばかりでした。


「テレビとの関わり方」

「テレビやラジオのニュースは限られた時間内で放送するという制約があるため、その内容はたくさんの情報から取捨選択されていて、限りがあります。
世の中ではもっとたくさんのことが起きており、ニュースで放送されていることが世の中の出来事すべてだと思わないように・・・また、テレビカメラで取材された映像は起きていることの一部分を切り取って見せているものであり、それをさらに編集している…から起きていることすべてを見せているわけではありません」と講師は授業の最後を締めくくりました。


写真私たちは出前授業にホンモノの放送局の機材を学校に持ち込み、授業の休憩時間には実際にその機材を触ってもらうこともあります。今回は休み時間になるやいなや みんなが一斉に機材のまわりに集まってきて、カメラを触ったり、声質を変える音声機器とマイクで実験したり・・・と放送局をより身近に感じてもらえた時間でした。