授業風景

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藤井寺市立藤井寺西小学校

2013年10月24日

授業風景40

放送局の「ライブラリー」ってどんなところ?

授業対象5年生2クラス(43名)

「ライブラリー」と聞けば、たくさんの本が並ぶ図書館を想像しますか?実は放送局の中にも「ライブラリー」という場所があります。そこには、現場で撮影されたニュース・スポーツ映像や、過去に放送された番組の映像がしっかりと保存されています。
今回は藤井寺市立藤井寺西小学校に伺い、児童の皆さんに放送局の「ライブラリー」の仕事について学んでもらいました。

「朝日放送の『宝物』」

朝日放送で保存している映像は、全部でなんと13万時間分!24時間毎日見続けても15年以上かかる長さです。
これをきちんと整理して保管しておくことで、必要になったときにすぐに検索して探し出せるようにしています。
例えば、年末になると放送する「○○が選んだ今年の重大ニュース!」や市販される番組総集編DVDなども、ライブラリーにある映像を再編集して制作しています。放送(特に生放送)は一度流してしまえば空気のように消えてしまうものなので、「過去の映像」はお金では買えない、まさに朝日放送の宝物、財産なのです。

「テープ素材も移り変わります」

写真放送局では映像はこれまで長い間テープに保存してきましたが、最近はテープから光ディスクに移ってきています。皆さんの家にあるブルーレイと同じようなメディア(映像を記録する手段)です。
授業ではいろいろな種類のテープや光ディスクを実際に手に取って、子どもたちに重さの違いを感じてもらいました。
例えば120分間収録できる1インチテープは重さ2s、XDカムという光ディスクならわずか85gで180分間収録できます。なんと約24分の1の軽さで1.5倍の長さの内容を収録できます。
しかも、XDカムは映像がコンピューターで見られるファイルになっているので、映像の編集や貸出がスムーズになるといわれています。1インチテープを再生する機械はABCにはもうありません。もともと1インチテープに残っていた素材をより軽く、より長時間録画できるメディアにコピーしなおし保管していくという作業も、ライブラリーの大切な仕事なんです。

「みんなの町の『お宝映像』」

写真続いて、朝日放送のライブラリーの中から児童の皆さんが住む藤井寺市に関係するものばかりを選び出して上映しました。藤井寺球場で行われた最後のプロ野球の試合の模様(2004年)や、小学校のすぐ近くにある船型の埴輪をモチーフにした生涯学習センターが完成したときのニュース映像(1994年)に、児童は大興奮!藤井寺出身という担任の中川先生には、特に懐かしい映像ばかりだったようで、子どもたち以上に感動された様子で児童の皆さんにも当時の思い出をお話してくださいました。
それだけではありません。今回の出前授業先である藤井寺西小学校に、2001年に朝日放送がニュースの取材に来た際の映像も残っていました。小学校の先生が侵入者への対処訓練をしたというニュースです。興味津々で画面に見入っていた子どもたちは、過去の映像をライブラリーに保存しておくことの大事さをきっと感じてくれたことでしょう。

2時間目には、実際にアナウンサーが読んでいる原稿と映像を使って、ニュース原稿読み体験を行いました。放送に使うカメラを持ってきて撮影し、アナウンサーに扮した児童をモニターに映し出します。「やってみたい人!」と聞くと、ほとんど全員から「ハイ!ハイ!ハイ!」と元気に手があがり、こちらも嬉しくなるほどみんな意欲たっぷり!フロアディレクター役、カメラマン役にもたくさんの児童が立候補し、皆でニュース番組の雰囲気を垣間見ることができました。
積極的に授業に取り組んでくれた藤井寺西小学校の皆さん、ありがとうございました。
これからもそのまっすぐな探究心を忘れずに大きくなって下さいね。

写真 写真

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児童のみなさんが色紙にメッセージを書いて送ってくれました!
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