授業風景

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大阪市立清江小学校PTA

2014年10月10日

授業風景57

先生と保護者のみなさんが生徒に!?

授業対象教員および保護者のみなさん20名

朝日放送では2011年春から放送エリアである近畿2府4県の小学5年生、6年生に向けて出前授業をしていますが、今回の対象は、なんと小学校の先生と保護者のみなさん!前半では天気予報を中心に放送局の仕事の様子を説明し、また後半では普段見ているテレビ番組のこと、そしてその番組についてどんな感想をお持ちなのかなど、様々なご意見を伺う時間を取りました。


気象予報士の仕事

授業の前半は気象予報士清水とおるさんと共に、放送局の天気予報についての授業を行いました。「雨がふるの?」「寒くなるの?」など、天気予報というのは老若男女みなさんの関心事。そのため、放送局もニュース番組や情報番組の中で朝から夜までいろいろな時間帯に最新の天気予報を放送します。まずは、気象予報士の仕事全般について映像を使って紹介したあと、この夏に雨が多かったこと、特に集中豪雨による土砂災害について振り返りました。すでに様々な番組の中でも紹介されていますが、キーワードは「バックビルディング現象」。被災地では次々と積乱雲が発生し、1時間に100ミリ前後の猛烈な雨を比較的広範囲に降らせ続けました。出前授業を行ったこの日は、まさに台風19号が接近中!大阪市が発行している住之江区の防災マップを見ながら「日頃から常に防災袋を用意したり、避難場所がどこなのかを確認したり、また避難場所へどのような経路で行くかなど、家族みなさんで話をしておいてください」というのが清水さんからのアドバイスでした。

お天気キャスターをしてみよう!

写真 子どもたちの出前授業でも大好評のお天気キャスター体験。今回は先生や保護者のみなさんにも体験してもらいました。最初は遠慮がちに小声で原稿を読んでいた先生やお父さん、お母さんでしたが、いざカメラの前にたってみると、きちんと画面上の天気図などを指し示しながらカメラ目線も忘れずに天気予報を伝えてくださいました。「三連休は台風が接近していますからお出かけの場合はご注意ください。」「雨模様の三連休を利用して、ぜひ衣替えを進めましょう」など秀逸なコメントでまとめる姿にはプロフェッショナル、清水とおるさんも舌を巻くほどでした。

普段テレビとどうつきあっていますか?

後半には参加してくださったみなさんと普段どんなテレビを見ているか、見ながらどんなことが気になっているか…などご意見を伺いました。一部をご紹介します。

写真 どんな番組部を見ていますか?
【保護者】…連ドラは親子で毎朝見ている。
【教員】…子どもたちが家で見ている番組と自分自身が見る番組は大きく異なるが、大事件や災害があったときなどは、テレビでの報道を参考に学級でニュースについて話をすることもある。
【教員】…ドキュメンタリーなどは大人にとってもとても面白いし、子どもたちの教材としても役立つものが多い。

「ラブシーン」などが番組に出てきたときはどうしてますか?
【保護者】…ラブシーンなどが出てきたときどうしたらいいか悩む。
【保護者】…うちでは特別何も言わずスルーしているが、子ども自身が気まずくなって自分の部屋に行ったり、ゲームを始めたりしている。
【保護者】…「このドラマは子どもにはちょっと」と思って見せないようにしていても、その番組の再放送を子どもが帰ってくる平日の夕方にしていたりするのにはびっくり。

最近のテレビ番組について思うことはありますか?
【教員】…インターネットでもテレビでもニュースは見られるけど、テレビの方が何か安心感がある。
【保護者】…夜の時間帯、レギュラー番組だと1時間なのに、その番組のスペシャルが2時間で放送されることが多くて、そうすると子どもたちが夜更かししてしまうので困ることがある。
【保護者】…作り手が「どうだ!おもしろいでしょ!!」と押し付けているように見えるときがある。コマーシャル前に「この続きはCMのあと」と言っておいて、CMのあとにはもう1回その前のシーンから始まり、挙句に「次週に続く」とか。
【保護者】…震災のときとか災害のときとか、どのチャンネルも同じ時間帯に同じように衝撃的な映像を何度も流している。子どもたちが怖がることがあるので、リラックスできるような内容のものを流してくれる局があるとありがたい。

<大人向けの出前授業を終えて>
学校の先生や保護者の方にむけての出前授業は今回初の試みでした。特に後半部分、「テレビとのかかわり方」のディスカッションでは活発な議論が繰り広げられ、有意義な意見交換となりました。また、校長先生からは「タイムリーな台風情報を教えていただいたり、BGM付きで天気キャスターをさせていただいたりとても貴重な体験となりました。」とコメントをいただきました。