授業風景

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神戸市立清風公民館 生涯学級講座

2014年11月20日

授業風景60

初体験!市民講座への出前授業

授業対象41名

朝日放送では2011年から、放送エリアである近畿2府4県の小学校5、6年生を対象に出前授業を行っています。しかし、今回の「出前先」は小学校ではなく、神戸市教育委員会が主催する、神戸市立清風公民館の生涯学級講座。今回の参加者は平均年齢69歳の方々。こちらの講座のホームページでは、「生涯学級講座では、現代社会の課題をわかりやすく説きあかし、そして地域の歴史をとおして、地域社会の特性を学びます。また、身近な健康問題をとりあげ、人生80年時代の生活をみつめなおします。」と謳っていらっしゃいます。普段授業で向き合っている小学生とは全く異なり、しかも「教養」講座というカテゴリーでの授業。我々スタッフも緊張の面持ちで授業を始めました。


おなじみ「放送局あれこれ 三択クイズ」

写真 まずはいつも子どもたちにも大好評の放送局にちなんだクイズからスタート。テレビとインターネットの広告収入額の比較、それから、タレントさんの人気ランキング、はたまた史上最高の視聴率まで、会場のみなさんが思わず「へええ」とうなるようなクイズを勝ち抜き戦で行いました。残念ながら全問正解者はいませんでしたが、豪華賞品をめざして熱い熱いバトルが繰り広げられました。

「おはよう朝日です」のウラ側

朝日放送の代表的な情報番組「おはよう朝日です」は1979年にスタートし、2012年、放送回数が1万回を超えました。今回はこの長寿番組のウラ話をご紹介。裏方として働く人たちは1回の放送でおよそ70名から80名。まだ夜も明けない3時半ごろから出社し、6時45分からの本番に備えます。内容は多岐に渡り、また毎日毎日OAがあるため、最新のトレンド情報を集めるのは並大抵の努力ではありませんが、ディレクターは視聴者に「おもしろい」と思ってもらえる情報を日々足で稼いで集めます。関西2府4県の視聴者のために、基本的にはこのエリア内での情報を中心に放送しているところが、同じ時間帯の他局の番組とは異なるところ。見ている人が朝起きて、テレビをつけてこの番組を見て「さぁ きょう一日がんばろう!」と思ってもらえる、そんな番組をこれからも作り続けていきます。

初公開!ニュースの原稿はこんなふうに書かれている

写真 今回の授業のもう1つの目玉。それは大人のみなさんにニュースの原稿を読んでアナウンサー体験をしてもらうこと。みなさんにとっても、普段放送局で使っている原稿を見るのは初めて。何度か「下読み」をしたあと、何人かの受講者の方に「キャスター席」に座ってカメラの前で原稿を読んでもらいました。最初は緊張していてもいざカメラの前に座れば まさに「凜」としたもの。ニュースの原稿や映像のみならず、現場ならではの「緊張感」も体感していただけたのではないでしょうか?

今回の講座に参加された方の感想です。
・スタジオの様子が分かっておもしろかった。
・テレビを見る目が変わりました。
 今迄ラジオ党でしたがこれからは楽しみの一つに入れます。
・朝の3:30から仕事をしておられ大変だと思います。
 番組が出来上がるまでの苦労がよくわかりました。
・身近なTVの裏側はおもしろい。


当社の出前授業でのウリは「ホンモノ体験」ができること。今回も「ホンモノ」の機材やニュース原稿を持ち込み、現場の様子を紹介する映像を見てもらうことで、大人の方にも放送局の様子をほんのわずかですが体験していただけたと思います。このワクワク、ドキドキ感は実は大人も子どもも同じだということがよくわかりました。また、これを機に普段何気なく見たり聴いたりしているテレビやラジオ番組を今まで以上に身近に感じてもらえたらいいなと願いつつ授業を終えました。