国の伝統工芸士に認定されている平居さん親子。今は数少ない手織りの機織で西陣織を織り上げています。通常は１色の糸を数本より合わせたもので織り上げますが平居さんは５色の糸をより合わせる方法を考案しました。

西陣織は分業制になっており、完成するまでに20人以上の人が関わっているそうです。江戸時代から続く浜卯染工場は、大きな釜を使い手作業で糸を染め上げています。10種類の染料から無限の色を生み出します。

西陣の観世町には能楽の観世家の屋敷がありました。そこに残る観世水という井戸には、龍が舞い降りて水面がつねに揺れ動いているという伝説が。その波紋をイメージしたお菓子が鶴屋吉信の京観世というお菓子です。

古い町屋が軒を連ねる紋屋町三上家路地の一番奥にあるのは、蜂蜜の専門店「ドラート」。世界10カ国から常時30～40種類のはちみつを仕入れています。真っ黒な蜂蜜もあれば白く結晶したはちみつも。どれも香りや味が違います。