松原商店街の一角に去年オープンした「喜多」は、京都では珍しい天むすの専門店。ご主人の北さんは、祇園の割烹で10年修業。その頃、芸妓さんや舞妓さんの差し入れに作っていた天むすが原点です。ひとつひとつ丁寧に握る天むすは、ふんわり優しい味わい。鱧や賀茂茄子など京都ならではの具を握ったものも人気です。

JR京都駅の近くに店舗を構える「京都デニム」は、国産デニムに日本的な絵柄を施したオリジナルデニムのブランドです。デザイナーの桑山さんの実家は、江戸時代から続く呉服のメーカー。京友禅の優れた技を現代に活かしたいと、デニムに絵付けすることを考案しました。多くの人に伝統の技に触れてもらいたいと、最近お店の近くにアトリエを設置しました。

京都市中央卸売市場の近くに去年、小さなフルーツショップがオープンしました。青果の仲卸商に勤める前田さんと奥さんの二人で営んでいます。お店の自慢は、奥さんの衣紗さんが新鮮なフルーツを使って作るスイーツ。中でも看板商品は、色とりどりのフルーツを箱いっぱいにアレンジした「フルーツコフレ」。連日予約が入る人気です。