―― まずは脚本を読んでのご感想・印象をお聞かせ下さい
明るい暗いでいうと暗い話ですよね。いったい、どこに光が差してくるんだろうっていう。過去が明るみになるにつれて、それは光が差していることになるのかどうか、その微妙なところが面白いなと思いました。
―― 今回、宮下を演じるにあたって、
役作りでこだわった点や気をつけている点などがありましたら、教えて下さい
この作品は原作がありますが、実は僕が演じる宮下だけは原作には出てこないんです。原作では無い役がドラマには登場するということは、大きな意味があると思ったので、そこをピンポイントで攻めて、表現していきたいと思いました。そのあたりを見ていただければ嬉しいです。
―― 西村さんはこれまで、若松さんが監督をされている作品に数多くご出演されていますが、
今回の若松監督の現場はいかがでしたか?
おかげさまで何回かご一緒させていただいています。若松監督はとても大らかな雰囲気をお持ちなので、監督の世界に入っていけば、まず間違いない。その都度、シーンに合わせて、的確な演出をしてくださるので、役者としてはとても有り難いです。監督から言われるひと言ひと言が、毎回学びとなって自分の中に入ってくるので、今回も感謝しながら現場と向き合っていました。
―― 放送を楽しみにしている、視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします
こういった一見暗い作品は、なかなかテレビドラマで扱われることが少なくなった昨今、重厚感のある作品をゆっくり楽しんでいただければと思います。