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ロリト麻理菜さん 『エスペランサ・スポーツボクシングジム』兵庫県伊丹市

2025517日(土) 午前11時

アジア王者となった女子プロボクサー

ロリト麻理菜さん 『エスペランサ・スポーツボクシングジム』兵庫県伊丹市

ダイエットのためにボクシングを始めた女性が、アジア王者までのぼりつめました。その名はロリト麻理菜さん。ボクシング歴7年で、日本女子ミニマム級を制した女子プロボクサーです。さらに昨年、アジア王座決定戦に勝利して、アジアの頂点に立ちました。

ボクシング経験が浅い彼女が頭角を現した理由、そこにはフィリピンの元世界チャンピオン、レイ・ロリトさんの存在が!そう、麻理菜さんの夫です。夫婦二人三脚で世界チャンピオンを目指す麻理菜さんですが、実は理学療法士として働く二刀流ボクサー。そして、今年4月6日、アジア王座の防衛戦に挑んだ麻理菜さん。果たしてその結末は?

朝7時。麻理菜さんの1日はロードワークから始まります。その後、理学療法士として週に5日、病院に出かけられない利用者の自宅を訪ね、看護やリハビリを行っています。仕事が終わると一旦自宅に戻り、家事を済ませてボクシングジムで3時間の練習。このサイクルを、ほぼ毎日繰り返しています。夫であり、トレーナーでもあるレイさんも、解体工事の仕事を終えるとジムに駆け付けます。

防衛戦の相手は麻理菜さんとは違う団体の、現アジアチャンピオン。9勝のうちKO勝ちが6度もある、これまで対戦したことがないハードパンチャーです。この試合に勝てば、次はいよいよ世界タイトル戦が見えてくるだけに、是が非でも勝ちたいところ。

まわりに愛され、順風満帆な人生に思える麻理菜さんですが、小学校2年生の時に両親が離婚。受け入れるのに時間がかかったといいます。女手一つで麻理菜さんを育てた母ひろみさんは、試合が近づくと身の回りのことをサポートしに、家に来てくれるんです。レイさんとは大の仲良しというひろみさんですが、当初は交際に猛反対。それが変わったのは?

防衛戦まで残り一週間。練習も追い込みに入ります。2か月前は55?あった体重を6?も落として、現在49?。あと1?ちょっと落とせば軽量パスです。そして4月6日、防衛戦当日を迎えました。今回の興行は全部で6試合。メインイベントが麻理菜さんの防衛戦です。控室で徐々に集中力を高めていく麻理菜さん。さあ、いよいよ選手入場の時間が来ました。

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中田光彦さん 『神通硝子製作所』 滋賀県高島市

2025510日(土) 午前11時

琵琶湖を愛する滋賀のガラス作家

中田光彦さん 『神通硝子製作所』 滋賀県高島市

栃木県で開かれた、40万人もの人が訪れる「益子陶器市」。ここに、多くの人が詰めかける展示がありました。陶器ではなく、なんとガラスの器。まるで波紋のような「ゆらめき」を感じさせるデザイン。作ったのは滋賀県に住むガラス作家。様々な技法で、ガラスに命を吹き込みます。滋賀を愛し、琵琶湖を愛する作家の熱きチャレンジに密着しました。

琵琶湖の西側に位置する高島市。琵琶湖に接する高島に3年前に移住し、工房を構えた「サブロウ」こと中田光彦さん。妻の祐季さんと、この工房『神通硝子製作所』でガラス作品を作り続けています。板ガラスと粉ガラスを熱して融合させた器「あふみ」。溶けた雪の質感をイメージした「しゃりしゃり」。どれも琵琶湖の水と光をテーマにしています。

中田さんに様々なガラス作りを見せてもらいました。小さなガラス板や粉ガラスを組み合わせ、熱して溶かし一枚にする「キルンワーク」。冷ましてから研磨・成形を経て、陶器の型にのせて熱すると…琵琶湖の波紋をイメージしたカラフルなガラス皿ができました。他にも切子など、多彩な技法で皿やグラスを生み出していきます。

滋賀県の大津市で生まれ育った中田さん。海外への憧れが強く、高校卒業後はドイツに渡りワインを販売する仕事に。そこで妻の祐季さんと出会いました。そして二人で訪れた旅先の教会で、ガラス工芸に出会うのです。

帰国後、富山県にあるガラスの研究所で学んだ中田さん。富山でガラス作家として腕を磨きました。しかし、心の中にはずっと、地元・琵琶湖がありました。そうして2022年、琵琶湖に接した高島市へ移住。琵琶湖のそばでガラス作りを始めました。

春に個展を開く中田さんは、新たな作品に取り掛かります。地元・高島に咲く草花をモチーフにした切子のグラスです。しかし彫り方が難しい。そこで中田さん、以前に「花切子」を教わった第一人者に教えを乞うことにしました。藤本幸治さん95歳、現役最高齢の切子作家です。刃の当て方などを実演で教わった後、デザインにもアドバイスをもらいました。藤本さんの言葉から大きなヒントを得た中田さん。切子グラスの製作を再開します。そうして、出来上がったグラスは、どんな仕上がりになったでしょうか。

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神通硝子製作所
概要琵琶湖をイメージした作品を生み出すガラス作家の工房兼ショップ・ガラス体験
住所滋賀県高島市鴨1430
営業時間9:30~17:00
定休日不定休
備考インスタグラム
https://www.instagram.com/saburo1976/
                              
ホームページ
https://www.degamoya.com/

個展は5/10~14 器ギャラリー奈良町よつば(奈良市鵲町6-12)にて開催

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