バックナンバー

ナチュラルバックヤード 足立伸也さん

2021619日(土) 午前11時

木のおもちゃ~木工作家の壮絶人生

ナチュラルバックヤード 足立伸也さん

兵庫県の山間部に位置する丹波篠山市。そのシンボルともいえる篠山城跡近くの通りの一角に、その店はあります。車を模った可愛い看板が迎えてくれる、「ナチュラルバックヤード」。古民家をリノベーションした空間に並ぶのは、木を素材にしたおもちゃと雑貨です。
シンプルですが、使う人にとことん寄り添って作られています。広々としたキッズスペースには、木製の滑り台やキッチン、クレーン車。全て実際に触って遊べます。多くの子供たちがお目当てにやって来るのが、木製の大きなガチャガチャ。木のコインを入れて、ハンドルを回すとカプセルが!子供たちを夢中にするこれらの木のおもちゃを作っているのが、木工作家の足立伸也さんです。店を切り盛りするのは、妻の留美子さん。11年前、夫婦でこの店を開きました。

丹波市で生まれた足立さん。学校を卒業して大阪でサラリーマンをしていましたが、大きな事故に会い、車椅子生活に。リハビリしながら再就職するも、希望が叶わず退職。その後、運送会社に再々就職。トラックドライバーになりましたが、今度はリーマンショックで仕事が激減、丹波篠山市に移住しました。転機となったのは、息子のために作った木製のクレーン車のおもちゃ。このクレーン車が子供友達やご近所の人に人気となり、「うちにも作って欲しい」と注文が殺到したのです。そこで、なけなしのお金をかき集めて店を開きました。

こだわっているのは、単純な形や動きで子供の想像力がふくらむように。お父さんやお母さんでも修理できるよう複雑にしない。修理したら子供から「親ってスゴイ」と思ってもらえるように。小さなトゲやササクレが出ないよう、とことん磨く。子供が舐めたり、口に入れたりしても安全な自然素材で着色。木目の美しさも大切なので、無垢か、塗装を薄くして、木目が透けて見えるように。積み木は取り出しやすいよう、ケースを敢えて大きめに。

独学で始めたモノ作り。コロナ渦で一時は廃業も考えましたが、やがてオーダーメイドの注文も入り、お客さんのリクエストに徹底的にこだわる姿勢が、徐々に評価されていきます。
また、木という素材そのものへと関心が向かった足立さんは、子供と親が共に遊びながら木に親しむ「木育」にも取り組むようになりました。木の良さ、森の大切さを伝えたいと、今では公の機関の委員も務めています。
そして、足立さんが作っていたのは・・・新しい工房です。さて、どんな空間になったのでしょうか?

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
Natural Backyard
概要木工作家・足立伸也さんと妻・留美子さんが夫婦二人三脚で立ち上げた木製品のお店。おもちゃや雑貨の購入はもちろん、オーダーメイド家具の相談もできる。
住所〒669-2331 丹波篠山市二階町89-1
電話番号079-552-7222
営業時間11:00~17:00
定休日平日 ※祝日の場合は営業
備考https://naturalbackyard.jp/
Natural Backyard+Factory
概要足立さんの作品製作の場としてだけでなく、ワークショップ、DIYレンタルスペースなど、訪れた人がモノづくりの楽しさを知ることができるようにと建てた新工房。
住所〒669-2728 丹波篠山市西阪本564-4
営業時間月曜~金曜 9:00~18:00
ワークショップ・DIYワークスペースは土曜・日曜・祝日(要予約)
備考https://naturalbackyard.jp/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー

次回の放送

山本 貴大さん 『いちご工舎』 兵庫県多可町

202545日(土) 午前11時

イチゴ農家が営むケーキ店 店主

山本 貴大さん 『いちご工舎』 兵庫県多可町

兵庫県の中央に位置する、自然豊かな山あいの町・多可町。ここに、去年1月にオープンしたケーキ店『いちご工舎』が人気になっています。店主の山本貴大さんがケーキを作り、妻の真佑子さんが焼き菓子を担当。看板商品のひとつが、「いちご工舎ロール」。イチゴの量は何と1パック分!もうひとつの看板商品は、「いちご工舎タルト」。ここにもイチゴを贅沢に使っています。

ケーキを食べた多くの人が、口を揃えて言うのが、イチゴそのものの美味しさ。なぜなら、収穫するビニールハウスがお店の目の前にあるから。そう、山本さん夫妻はイチゴの生産者なのです。だから朝に採れたばかりのフレッシュな完熟イチゴを、ケーキに使うことができるのです。

午前6時。日が昇る前にイチゴを収穫します。美味しいイチゴを育てるため、農作業は毎日行います。つぼみや花を間引くなど、調整する必要があるからです。そして、イチゴの味わいを生かすため、生地の素材にもとことん拘ります。

今、イチゴ栽培の主流は、地面より高い位置で育てる「高設栽培」。作業や管理がしやすいのが特徴です。しかし山本さんは、あえて大地に根を張る「土耕栽培」を選びました。その理由は?

イチゴに情熱をそそぐ山本さんの人生は、紆余曲折がありました。愛知県で生まれ育った山本さんは、パイプ工場、引っ越し業、居酒屋など20以上の職を転々としました。真佑子さんと結婚後、「農業をしたら何かが変わるかもしれない」と思い、イチゴ農園で働くことに。洋菓子店も併設された農園で、イチゴの魅力を知ったのです。ケーキ作りにも、今までにないやりがいと達成感を感じて、独立することにしました。

山本さんには、土耕栽培を学んだ師匠がいます。この道30年のベテラン、柴田さんです。半年間、柴田さんのもとで土耕栽培を学びました。そんな柴田さんにあるお願いが。実は、自分が育てたイチゴを、師匠に食べてもらったことがなかったため、是非食べてほしいと持ち掛けたのです。早速、山本さんの畑にやって来て、イチゴを食べた柴田さん。その感想は…意外にも辛口でした。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー