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2022年3月5日(土) 午前11時~
アジア人のお母さん達が作る本格家庭料理をリーズナブルに
黒田尚子さん 神戸・元町 「神戸アジアン食堂バルSALA」
神戸元町商店街から南京町に入る路地に、「神戸アジアン食堂バルSALA」という名の小さな食堂があります。そこは、東南アジアの庶民の味、「カオマンガイ」や、台湾料理の定番「ルーローファン」、タイの「グリーンカレー」など、本格的な現地の味をリーズナブルに楽しめると評判に。なぜなら、国際結婚などをきっかけに日本にやってきたアジア人のお母さんたちが、出身地の家庭料理を日替わりで振舞っているからです。
オーナーの黒田尚子さんが、「日本で暮らすアジア人女性の雇用を生む」こと」を目的に、この食堂を開いたのは、2016年のこと。神戸出身の黒田さんは、関西学院大学で身近な社会問題を学ぶうちに、国際結婚などで日本に暮らすアジア人のお母さんたちと出会い、多くの人が日本の生活に溶け込めず、悩みを抱えていることを知ります。「何とかできないだろうか?」ある日黒田さんは、彼女たちが作ったお弁当の美味しさに衝撃を受けます。料理のこととなると、途端に生き生きと話し出す彼女たちを見て、これらの料理をイベントなどで出品。売れ行きも上々なので、「お母さんたちと一緒にお店を開きたい」と思うようになりました。
しかし父親は猛反対。「もしダメだったら、お母さんたちの人生はどうなるんだ」。
そこで、飲食店広告を手掛ける企業に就職して、何十店舗も担当。開業に向けた知識を得て、ついに2016年、お店をオープンしたのです。その後、SNSの発信やデリバリーなどで幾つかの危機を乗り越えて、来店客も徐々に増えていきました。
そして、これまでは黒田さんに背中を押されて恐る恐るだったお母さんたちも、次第に自信をつけ、積極的に動くようになります。2月には、インドネシア人のお母さんがシェフとしてデビューすることに。
夢はまだまだ広がります。コロナ禍で需要が一気に増えた、テイクアウトや通販用の冷凍パックを販売するための2号店です。その2号店の新メニューとして料理を試作。さて、どんな料理ができたのでしょうか?
概要 | 現地のシェフが作るアジア各国の料理が楽しめる。 |
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住所 | 兵庫県神戸市中央区元町通2-3-16 |
電話番号 | 078-599-9624 |
営業時間 | 午前11:30~午後3:00 午後5:30~午後10:00 |
定休日 | 火曜 |
備考 | ランチ:カオマンガイ 900円~ 魯肉飯 900円 グリーンカレー 900円 JR・阪神電車「元町駅」より徒歩3分 まん延防止措置に伴い、ディナーは休業中。 2号店オープンは3月下旬予定。 |
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