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坂田真由美さん 豊中市 「アトリエyumizu」

2022312日(土) 午前11時

便利でおしゃれと大評判の前掛け

坂田真由美さん 豊中市 「アトリエyumizu」

服の汚れを防ぐための前掛けですが、機能的で丈夫、そしておしゃれに仕立てる工房が、豊中市の西泉丘にあります。アトリエyumizu(ユミズ)です。「締めたらテンションが上がる!」「あちこちに工夫があって便利」「スタイルが良く見える」と大人気。作っているのは前掛け作家の坂田真由美さんです。試作品作り、原型作り、布選び、デザイン、裁断、商品撮影、webサイト、SNSと、縫製以外の仕事はすべて真由美さん一人で行っています。「前掛けは暮らしのスイッチやと思ってるんです。ギュっと着けたときに気持ちのスイッチが入り、外すとスイッチが切れる」

1966年、大阪で生まれ育った真由美さんは、大学卒業後、大手印刷会社に就職。そして25年前、娘の誕生が人生の転機となります。育児をする中でほしい前掛けが見つからず、独学で製作。それが、今もyumizuの定番となった前掛けなのです。以来、真由美さんは前掛け作家となり、やがて全国で展示会を開くほど引く手あまたに。5年前、20周年を機に、アトリエを構えました。

それでは、真由美さんの前掛けには、どんな仕掛けがあるのでしょう?その冴えたアイデアの数々とは?デザイン性にも優れていて、なおかつ洗濯しても大丈夫?

真由美さんの挑戦はまだまだ続きます。今度は「革」を使った前掛けだといいます。
さて、どんな前掛けに仕上がったでしょうか。

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アトリエ&ギャラリー yumizu
概要今回の主人公、まえかけ作家の坂田真由美さんが立ち上げたまえかけの工房兼ショップ。スタイリッシュで機能的なデザインが注目を浴び、注文が殺到している。
住所大阪府豊中市西泉丘1丁目3-7 メロディハイム1階
電話番号06-7708-7692
営業時間不定(HPで要確認)
定休日不定(HPで要確認)
備考定番の真田紐のまえかけ9,680円
在庫切れの場合は予約販売。
ホームページ
http://www.yumizu.net/
チェリーベリーフラワーズ
概要yumizuの隣にある花屋さんでオーナーは真由美さんが独立する前からのファン。数々のまえかけを所有し毎日使っている。
住所大阪府豊中市西泉丘1丁目6-1
電話番号06-6853-3734
営業時間11:00~17:00
定休日水曜・木曜・日曜・祝祭日
備考料金は要問合せ。
ニューアストリア
概要千里にあるサンドイッチが有名な老舗喫茶店で主人公に油汚れに強いデニムのエプロンタイプをリクエスト。スタッフ全員がお揃いの前掛け使用している。
住所大阪府豊中市新千里東町1丁目3-8 せんちゅうパル B1F
電話番号06-6831-2537
営業時間8:00~18:50
定休日毎週木曜・毎月第4水曜
備考料金は要問合せ。
生地専門店 布もよう
概要真由美さん御用達の生地の専門店。新作の革を使ったまえかけにここの生地を使うことに。
住所大阪府大阪市西区西本町2丁目3-6 山岡ビル9階
電話番号06-6585-9790
営業時間10:00~16:00
定休日土曜・日曜・祝日
備考料金は要問合せ。
ホームページ
https://nunomoyo.b-smile.jp/
Shokuの店
概要真由美さんが信頼を置くラオスの生地の専門店。現地の生産者と専属契約を結び生地を仕入れている。ここの生地を使ったまえかけも人気に。
住所大阪府池田市菅原町10-7
電話番号072-703-4392
営業時間10:30~17:30
定休日火曜
備考料金はHPで要問合せ。
ホームページ
http://www.shokunomise.jp/
OUGI Leathers
概要真由美さんがレザークラフト教室に通う革製品の専門店。指導を受けながら新作のまえかけを作ることに。
住所大阪市西区新町1丁目7-22-501
電話番号06-6616-9473
営業時間11:00~19:00
定休日木曜
備考料金はHPで要問合せ。
ホームページ
https://handsewn.ougileathers.shop

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浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

2025524日(土) 午前11時

最後の京瓦職人

浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

京都市伏見区。この地で110年以上、瓦を作り続けている『浅田製瓦工場』。現在、京都でただ一人、「京瓦」を製造しているのが、三代目の浅田晶久さん。「京瓦」の神髄は「磨き」と呼ばれる技法。金属のヘラで丁寧に磨き上げ、重厚な光沢と深い鈍色の風合いを持たせる伝統の技術です。浅田さんの手掛けた瓦は、歴史ある寺社や建物の屋根を飾っています。

そんな「京瓦」も、時代と共に需要が激減。かつて京都に十数軒あった瓦工場は、今やここだけ。後継者もおらず、厳しい状況が続いています。「それでも後に残していかなあかん」。伝統を次の世代へ繋げたい。喜寿を目前にしても、休むことなく「京瓦」の可能性と未来への道を追求する浅田さん。しかし今、ある大きな決断を迫られていました。

先月、開幕した大阪・関西万博。「関西パビリオン」の中の京都ゾーンの床と壁を覆う素材として使われたのが「京瓦」です。瓦製作を監修したのが、浅田さん。オファーしたのは、空間デザインを担当した彫刻家の名和晃平さんです。「京瓦のおかげで、ここは静謐な空間になりました」。

浅田さん、屋根がダメなら床や壁にと、京瓦の未来のために、新たな可能性に挑みます。「これ、アインシュタイン・タイルといって、床に敷く」。不思議な形の13角形。早速、デザイン会社から発注がありました。その枚数、1840枚。一枚一枚、想いを込めて仕上げていきます。納品するのは東京都内のオフィス。さて、どんな空間になったでしょう。

切なる思いで、京瓦を残す道と、後継者を探し続けてきた浅田さん。しかし経営は厳しく、人材の採用すらままならないのが現実です。そこで昨年12月、大きな決断に踏み切りました。それは114年の歴史を持つ『浅田製瓦工場』の経営権の譲渡。

同じ未来を見据え、経営権の譲渡にむけて共に歩んできたのは、息子の憲和さんです。憲和さんが2年以上かけて探したのが、京都指定伝統工芸品の「事業再生と企画運営」を行う会社でした。しかし新体制に向けての大切なミーティングで、親子は激突します。心の整理がつかない父親の姿勢を見て、憲和さんがぶち切れました。「何が残したいや!全部自分で潰してるやんけ!必死やねんこっちは!」

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