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2022年5月14日(土) 午前11時~
世界に名だたるハイブランドの染色を京都で
西田清さん 越本大達さん 京都市右京区 染色工房「アート・ユニ」
2022/23年秋冬パリコレクション。イッセイ ミヤケの今シーズンのテーマは、「植物の成長」。中でも目を惹くのが、インパクトのある色彩とモチーフです。野菜や果物の瑞々しい断面を表現したシリーズは、ある京都の職人による、手描き染だったのです。
京都市右京区の住宅街に、世界的なアパレルブランドの染を手掛ける工房があります。それが『アート・ユニ』。1階の壁面にズラリと並ぶは、シルクスクリーンの型、約4000枚。1階では型染を、2階では手描きの染色を行っています。長さ23メートルの布地を広げ、一気に染め上げる手描き染色ができる工房は、世界でも珍しいそうです。今、作業しているのは、イッセイ ミヤケ2022/23で発表された手描き染色の量産。この生地を使った製品が、実際に店に並びます。わずか0.01mg単位で染料を調整し、オリジナルの技法でハイブランドの要求に答え続けるのは、アート・ユニ代表で、この道半世紀の染め職人、西田清さん(75歳)。
「引き染め」「彩纈(さいけつ)染め」「すりはがし染め」「弓パッチン染」など、西田流の染色技法を紹介します。これらは「イッセイ ミヤケ」や「ヨウジヤマモト」をはじめ、誰もが知る世界に名だたるブランドで採用されたものです。西田さんは、「いつも何か新しい技法を探しているね。モットーは、他ではやらないことをやる」
アート・ユニで働くのは、西田さんも含めて5人。型染職人が1人、手描き染職人が2人。
そして最初は大学に通いながら弟子入りした、越本大達さん。去年の春、正式にアート・ユニの一員になりました。西田さんにとって初の弟子で、歳の差は50歳。
午前7時、工房の一日が始まります。誰よりも早くやって来るのは西田さん。「社長が動かん会社はアカン!社長が何もしないトコは廃業しとる」工房の運営、企画、営業、染色、全ての作業をこなす西田さん。弟子の越本さんには、「3年以内に全てをマスターすること」と言い渡してあります。越本さんの修行の様子とは?そして、四条烏丸にオープンする綿菓子店から、越本さんにのれん作りの依頼が。越本さんの新たな挑戦が始まりました。
概要 | 京都市右京区の染色工房。代表はこの道50年の西田清さん。 その技術とアイデアで、世界の名だたるアパレルブランドから注文を受けている。 |
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住所 | 京都市右京区梅津後藤町16-1 |
電話番号 | 075-862-7178 |
備考 | ホームページ https://www.kyoto-artuni.com/ |
概要 | 四条烏丸にリニューアルオープンした、綿菓子専門店。 アート・ユニが手がけた暖簾やデジタルアートも展示されている。 |
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住所 | 京都市下京区東洞院通四条下ル元悪王子町47-14 |
電話番号 | 080-2554-6176 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 水曜 |
備考 | ホームページ https://jeremyjemimah.com/ |
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