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リン・シエさん 神戸市 「小宇宙食堂 space&deli」

2022618日(土) 午前11時

食べることで身体が癒されていく台湾家庭料理

リン・シエさん 神戸市 「小宇宙食堂 space&deli」

神戸市灘区。この街の一角に、一軒の食堂がオープンしました。『小宇宙食堂 space&deli』。台湾出身のオーナー、リン・シエさんが営む台湾家庭料理の店です。
お店の名物「ルーローハン」は、台湾の屋台グルメとして知られる一品。「ルー」は煮る、「ロー」はお肉でルーロー飯。コラーゲンの多い神戸ポークを長時間煮込む看板料理です。旬の素材を練り込んだ「台湾點心」は、国産の小麦粉と天然酵母を合わせて皮から手作り。しっとり茹でた鶏肉に、自家製のネギ油と醤油だれをかけた「鶏めし」も、台湾南部で有名な郷土料理の一つです。どれも体に染み入るような優しい味わい。その秘密は?

「台湾では「食養生」という考え方があります。毎日を健やかに過ごすため、食べることで身体を癒すのです」。

リンさんは台湾生まれの台湾育ち。芸術大学で水墨画を勉強しながら、神戸の大学に留学。併せて、自宅で水墨画教室を始めたところ、大盛況に。そこで生徒に振る舞った料理がSNSで広まり評判になります。何事にものめり込むリンさんは、一度台湾に戻って料理を学び直し、調理師免許を取得します。最初は水墨画教室と料理教室を開くだけでしたが、日本でポーランド人の夫と出会い、結婚して永住権を取ったのをきっかけに、食堂を作ることにしたのです。

須磨の1号店は、コロナで波乱の船出でしたが、翌2021年、六甲道に2号店を出店。須磨と六甲を行き来して、レシピと味付けの基本はすべてリンさんが担います。
そんな大忙しのリンさんですが、神戸の居留地で開かれる地産地消イベント、「EAT LOCAL KOBE」に出店。そこで出すのは、朝ごはん。「台湾は共働き家庭が多いので、朝から外食するモーニングの文化があります。ここでは台湾式の朝ごはんをやってみたい」。さらに開発したのは、夫の故郷ポーランドで出会った郷土料理で、ギョウザそっくりの「ピエロギ」とよばれる料理。台湾風にアレンジして完成させます。さて、どんな料理になったのでしょう。

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小宇宙食堂 -南台灣ごはん-
概要台湾の「食養生」を大切にする南台湾料理のお店。
住所兵庫県神戸市灘区友田町1丁目4-19-2
電話番号078-223-8376
営業時間日~水曜 11:00~15:00
木~土曜 11:00~15:00/17:00~21:00
定休日無休・臨時休業あり。臨時休業については、HPまたはSNSでおしらせ。
備考ホームページ
http://shouchu-shokudo.com/rokko/

インスタグラム
https://www.instagram.com/shouchu_shokudo/
小宇宙食堂 space&deli
概要台湾の「食養生」を大切にする南台湾料理のお店の1号店。
住所兵庫県神戸市須磨区須磨本町1-1-3
電話番号080-5781-8805
営業時間11:00~14:00
定休日月曜/臨時休業あり。臨時休業については、HPまたはSNSでおしらせ。
備考ホームページ
http://shouchu-shokudo.com/space/

インスタグラム
https://www.instagram.com/shouchu_shokudo/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

2025419日(土) 午前11時

皮ごと食べられるバナナ

奈佐貴之さん 「京都はんなりばなな」 京都府 亀岡

ビニールハウスの中はまるで亜熱帯のジャングルのよう。そこで栽培されているのは…
バナナ。実はこのバナナ、皮ごと食べられるんです。場所は京都の亀岡盆地。国内流通量が全体のわずか0.2%と、希少価値が高い国産バナナ。その中で唯一の京都産ということで、名付けて「京都はんなりばなな」。栽培しているのはバナナ農家の奈佐貴之さんです。

一般的なバナナより糖度が高く、皮が極薄。この薄さも、皮ごと食べられる秘密です。バナナ農家を初めて4年。多くの人に京都産のバナナを知ってもらうため、2023年に直営のジューススタンドをオープン。店頭に立つのは奈佐さんと、妻の理恵さんです。香り高く濃厚な皮ありバナナジュースや、栄養たっぷりのアサイーボウルが話題に。お客さんにも好評で順風満帆に見えますが、「今年は勝負の年」と奈佐さん。どうゆうことでしょうか。

外の気温が8度でも、ハウスの中は22度。与えるのは水と肥料のみです。徹底した温度管理に加え、重要なのが水やり。140株に対して、一回で3トンの水を使います。朝から始めて終わるのは夕方。大変な作業です。収穫したバナナは一本一本、丁寧に水洗いして、専用施設で黄色くなるまで追熟させます。

京都府出身の奈佐さんは、大学卒業後上京し、IT関係の会社に勤務。京都に帰郷して、2019年に理恵さんと結婚。転機になったのは、コロナ禍で様々な職業が影響を受けた中で、食べ物を生産する仕事はなくならないと考え、農業に注目。でも何故バナナだったのでしょう?

この日はバナナの配達で、京都の有名パティシエの元へ。オーナーの中塚さんは「リッツカールトン京都」などで腕を振るい、名だたるコンクールで受賞歴を持つパティシエ。素材にこだわったケーキが連日完売の人気店です。そんな中塚さんが「京都はんなりばなな」に目をつけた理由は?そして奈佐さんのバナナを使った新しいスイーツ、題して「幻のシュークリーム」とは?

「今年が勝負の年」という奈佐さんが向かったのは、嵐山にある超高級旅館「星のや京都」。料理長に試食してもらいます。すると…

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