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水野真吾さん 神戸市垂水区 「BREADMAN(ブレッドマン)」

202348日(土) 午前11時

父親が残した崩壊寸前のパン屋を再オープンさせたDJパン職人

水野真吾さん 神戸市垂水区 「BREADMAN(ブレッドマン)」

今なお昭和の雰囲気が残る街、神戸市垂水。この垂水に2022年12月、異色のベーカリーがオープンし、話題になっています。名前は『BREADMAN(ブレッドマン)』。
ハード系の香ばしいパンを中心に、毎日40~50種類が並び、行列になるほどの人気です。パンを焼くのは店主である水野真吾さん。

水野さんが焼くパンは独特です。看板商品は「チャバタ」。通常のパンは小麦100%に対して水70%ですが、水野さんは小麦より多い120%の水を使います。機械ではこねられず、手ごねです。水分が多いので中はモチモチを通り越してプルプル。外はサックサク。イタリアンのシェフが味の良さに驚き、店で出すためにわざわざ買いに来るほどです。そして『ブレッドマン』では、17時以降、「立ち呑みスタンド」に変身。パンをつまみに、ビールやワインを楽しめるとあって、若い女性や、地元商店街の人々がよく飲みに来てくれます。

水野さんにはもう一つの顔があります。「クラブDJ」です。神戸のイベントスペースなどで、DJをしながら『ブレッドマン』のパンを販売します。「やはりDJはこれからも続けていきたいです」。

垂水のこの地で『欧風パン・クレセント』の職人の息子として生まれた水野さん。お店は食パンや素朴な菓子パンなどが並ぶ庶民的な店でした。父の夢は「息子にパン屋を継いでもらう」。しかし水野さんは19歳で上京。音楽フェスティバルの運営に携わりながらDJとなり「DJ BREADMAN」の名でアーティスト活動もしていました。しかし父が高齢となり、お店は8年前に閉店。水野さんは店を継ぐ決心をします。

10年間、パン職人の修業をして、東京で結婚した妻と子供と共に神戸に帰ってきます。ところが店は震災の影響もあって崩壊寸前。水野さんは働きながらクラウドファンディングで資金を貯め、約2年かけて店をリフォーム。開店へとこぎ着けたのです。健康が快復した父も喜びを隠せません。そして水野さんは、そんな父が残した食パンに、新たな思いを寄せていました。

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BREADMAN
概要うす皮、中もっちりの高加水パンが人気のお店。
住所兵庫県神戸市垂水区高丸8-13-12
営業時間午前10時~午後8時
定休日月曜・日曜
備考チャバタ 205円
パイペイザン 1,080円 (ハーフ)540円
新作ショコラバケット 1本 1,188円
クレセント食パン(イギリス) 486円

神戸市営バス「北高丸団地」バス停下車すぐ。
駐車場が無いため公共の交通機関で来店してください。

ホームページ
https://www.breadman.jp
シオヤ チョコレート
概要小さな工房から発信される手作りチョコレート「クラフトチョコレート」が人気。
住所兵庫県神戸市垂水区塩屋町4-10-14
営業時間午後12時~午後6時
定休日月曜・火曜
備考チョコレート「ガーナ」 648円

山陽電鉄「山陽塩屋」駅から徒歩7分。

ホームページ
http://sioyachocolate.com
まぐろ屋の食堂 ま
概要新鮮な魚介類の料理が楽しめる。
住所兵庫県明石市本町1-8-11
営業時間午前11時30分~午後2時30分(ランチ)
午後5時~午後9時(ディナー)
定休日月曜・火曜
備考山陽電鉄「山陽明石」駅から徒歩4分。

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

2025621日(土) 午前11時

理想の家づくりプランナーの銭湯復活プロジェクト

坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

家を建てるとき、まずは不動産業者で土地を探し、銀行からお金を借りて土地を購入、それからどんな家を建てるか住宅会社に相談するのが一般的ですが、まったく違うやり方を推奨している家づくりプランナーがいます。坂口祐司さん、38歳。「まず、お客様がどんなライフスタイルを好むのか、家に何を求めているか、細かいことまで徹底的に聞き取り調査します。それが決まってから、予算を考慮しながら土地を探します」。

「お金をかければいい家ができるワケではない」と言う坂口さん。
住む人のライフスタイルに合わせた理想の暮らしをかなえる家づくりは施主と幾度となく打ち合わせをした結果生まれる個性を活かしたデザインと設計。

「新築した家に住んでみたら、理想と全然違っていた、ということって、よく聞くんです。それは土地から建築までをトータルで考えてくれるところが少ないからです。僕はそれを変えたくて、不動産事業と設計とデザインと施工が1社でできる会社を作りました」。
創業から10年。口コミで評判が広がり、忙しい日々を過ごしています。


そんな坂口さんに大きな転機が。創業80年以上という銭湯が土地付きで売りに出されたのです。取り壊して住宅に、という話もあったのですが、無くしてしまうのはもったいない。銭湯は地元のコミュニティだと考えた坂口さんは、友人たちや腕利きの職人達と連携して、銭湯復活プロジェクトを立ち上げました。

地元・京都の銭湯『明治湯』が閉店したのは4年前。坂口さんの「お風呂好き」建築チームはここを改装して新生『明司湯』として生まれ変わらせるため、さまざまなアイデアを出し合いました。ベテランの職人たちも銭湯改装は初めて…試行錯誤の連続です。
老若男女、地元の人も観光客も訪れやすい場所にしたい。それにはどんな銭湯にすればいいのか。ノスタルジーを残しつつ進化系に。最新式のサウナを完備。
さて、どんな銭湯となるのでしょうか。

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